Carmen Miranda / Imperatriz Do Samba (2002)

ブラジル音楽を代表するサンバが黄金期を迎えたのが1930年代だそうで。その時代をこれまた代表する歌い手が今回ご紹介するCarmen Miranda、その人です。
録音が古いせいもあるかも知れないのですけれども、生々しく活気溢れる演奏に乗せてCarmen Mirandaが実に伸びやかに、そしてはち切れんばかりに歌い上げております。類い稀な表現力ですね。
見事なリズム感、細やかな情感を込めた歌い口、しなやかな身のこなし(←想像です)といった誰もを魅了する要素を兼ね備えております。
我が国の歌手で言えば、さしずめ美空ひばりに相当することでしょう。そうに違いありません。
『サンバの女王』(2002)という1929年9月の初録音から始まる24曲すべてが光り輝き、華やいで見えて来ますよ。
ハリウッド映画で活躍するより以前、彼女にとりましても全盛期であったというこのブラジル時代の珠玉の音源集にはひれ伏すほか術がありません。
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