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The Byrds / Fifth Dimension (1966)

5d
The Byrdsの『Fifth Dimension』(1966)、3枚目のアルバムですね。
サイケデリック・ロックの萌芽を見て取れる1枚として知られていますよね。


霧の五次元』なる表題ですのでそれなりに期待して聴き始めてみますと、何だか肩透かしを食らったようなゆったり感。M1「5D (Fifth Dimension)」からして何とものどかな佇まい全開ですね、これってどうなんでしょ。


トラディショナルのM2「Wild Mountain Thyme」はオーケストラを伴った編曲、そして続く3曲目がM3「Mr. Spaceman」という割にはカントリー調なので、思わず拍子抜けなんですよね。これって以下略。


続くM4「I See You」にはDavid Crosbyが曲作りに絡んで来まして、M5「What's Happening?!?!」となりますと単独作品でもあります。
特にM4「I See You」はM 7「Eight Miles High」と同じくJohn Coltraneの奏法からの影響が顕著ですね。ようやくサイケデリック・ロックらしくなって来ましたよ。


肝心のM 7「Eight Miles High」なんですが。特に本作の中では真性のサイケデリック・ロックとして突出しています。
これには脱退してしまった中心人物のGene Clarkも絡んでいまして、そういう意味でも問題作ですよね。
不気味なベース・ラインから始まりまして、それに焚き付けられるようにRoger McGuinnの12弦ギターが炸裂。鬱蒼と立ち上るコーラス・ワークも良い雰囲気ですね。


これだけのものをシングルとして先行発売しておきながらも本作、『Fifth Dimension』自体はどうにも見劣りしてしまうのが残念なんですよね。
傑作のM 7「Eight Miles High」が単なる偶然の産物なのでしょうか、それに比肩しうる楽曲群を望むことは叶わなくとも、もっとアルバムとしての傾向と対策というか


こうなりますと定番カヴァーのM8「Hey Joe (Where You Gonna Go)」も実験的なM11「2-4-2 Fox Trot (The Lear Jet Song)」にしても何だか退屈なものに感じられてしまうんです。


その代わりと言っては何ですが、追加収録曲が充実していますね。
シングル、M 7「Eight Miles High」のB面曲であるM12「Why (Single Version)」とM16「Why (Alternate/RCA Studios Version)」。
そして、頭角を現しつつあったDavid Crosby作の「Psychodrama City」が収められている訳ですよ。嬉しいではありませんか。


極めつけはM15「Eight Miles High (Alternate/RCA Studios Version)」でしょう。M16「Why (Alternate/RCA Studios Version)」と同じ日付の別ヴァージョンとのことですけれども、リハーサル・テイクのような感じではないでしょうか。
公式テイクと比較しますとどうしても稚拙さが目立ちますし勢いに欠け、特にドラムスの非力さが気になります。だとしても、それらを補ってなお貴重で魅力的なんですね。コーラス・ワークはすでに完璧ですし霊気がぷんぷん漂っていますしね。


霧の8マイル。
♪「Eight Miles High」



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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
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