Talulah Gosh / Double Live Gonzo 69 (1987)

みんな大好きHeavenly!
という訳で先月で片付いたはずのHeavenlyにつきまして。このまま無傷で帰っていただく訳にはいきません。
今度はその前身グループであるTalulah Goshを振り返ってもらいましょうという後ろ向きなエントリです。しかも、旧ブログの『とばすぜ ハイウェイ』からの転載という手抜きのエントリなのです。
今回はTalulah Goshのシングルとしては3枚目に当たる『Double Live Gonzo 69』(1987)について書いてみます。
今から20年も前のレコードなんですね。ある意味、恐ろしいことです。
ジャケット裏面にわざわざ“Double Live Gonzo 69”とあるので、これが表題だとして間違いないでしょう。
また、Elizabeth Priceの後釜として既にEithne Farryの名が、そして制作にJohn A. Riversがクレジットされています。
今となってはK Records発売の『Backwash』(1996)という編集盤が彼女たちの音源を網羅しています。手持ちの盤は12インチ・シングルでして、数年前に珍しく無理をして中古盤店にて入手したものです。
グループ名でもあるA面曲のM1「Talulah Gosh」自体は楽曲として何か特別な閃きのあるものではありません。
単調なひら歌から一転してサビを倍テンポで盛り上げることを繰り返すのみですから作りとしては単純極まりない訳なのですが、逆にそれが殊更こちらの心の琴線に響く結果を導き出してくれます。
目の覚めるような瞬発力で突っ走るM2「Don't Go Away」が、なぜだか身包みを剥がされる勢いを感じさせくれます。パンク色が強いんですね、これ。
そんな電車道で以て押し込まれたと思ったらM3「Escalator Over The Hill」で突き上げられるという風にアメとムチを振りかざすような塩梅なんです。
未だに彼女たちの一挙手一投足に振り回されっ放しなんですよ。
といった具合で、我らがAmelia Fletcher姫にまったく言及していないこと以外に上記に付け加えることはこれといってございませんが、まだまだ先は長いのです。
♪「Talulah Gosh」Talulah Gosh