BMX Bandits / Serious Drugs / Little Pony (1994)

今月のBMX Banditsはですね、「Serious Drugs / Little Pony」(1994)です。
どういう風の吹き回しなのでしょうか、NME誌の“Single Of The Week”に選ばれたことがある『Serious Drugs』(1992)の出し直しシングルです。
勢い余ってM1「Little Pony」という新曲を録ったものの、ほかにB面曲もなかったりするのでこういう体裁になったのでしょうか。
確かにこのM1「Little Pony」、今までにはない美しくしっとりと落ち着いた雰囲気がたっぷりでして、逸早く世に送り出したくなる気持ちも判ろうというものです。コーラス・ワークもばっちりと決まっていますし、ピアノやバンジョーの音色も物悲しい異色作とは言えBMX Banditsの絶好調ぶりが伝わって来ますよ。
実際のところ、この柄にでもない作風はやはり、次作の『Gettin' Dirty』(1995)とは意外とそぐわなかったりしますからね。
次のM2「Serious Drugs」ではRomeo Holmesなる人物がヴォーカルとして差し替えられているとのことですが、これは単純に契約問題のためにSuperstarのJoe McAlindenの名前を出すことが出来なかっただけでしょうね。
『Life Goes On』(1993)収録版ともシングル版ともまったく同じものです。
後半に入りますとデモ音源が続きます。
M3「I'll Keep On Joking (Home Demo)」は件の『Life Goes On』に収録されている分の宅録デモ・ヴァージョンですね。これもJoe McAlinden中心の好曲ですので、非常に興味深くて貴重なものですよね。
最後のM4「The Sailors Song (Home Demo)」ですけれど、これは『Star Wars』(1991)収録の宅録デモ版。とても楽しい1曲ですし、まさにBMX Banditsらしさが炸裂したものです。その制作の過程を垣間見ることが出来るというのは特別なことですね。
このような今回のデモ音源の収録は緊急処置的なですので苦し紛れではありますけれども、ファンにとってはやはり、嬉しいものですよね。
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