Maury Muehleisen / Gingerbreadd (1970)

Maury Muehleisenというギタリストの唯一のアルバム、『Gingerbreadd』(1970)を聴いています。
3度のメシよりCDのshintanさんが本作をエントリされているのを知って引っ張り出してみました。
最初に見かけたのはきよさんのadd some to your dayでだった気がします。その後DUで再発CDを見つけまして、単価の高さにビビったものの次に来てももうないだろうなと腹をくくって購入したんでした。すっかり忘れていました。
そんな訳でJim Croceのことも聴いたことがないですしそのバックを務めていたことも知らないくらいなのでMaury Muehleisenのこともまったく知りませんでした。そして、ふたり共(に)早世されていることも。
本作、『Gingerbreadd』がCapitol Recordsからの唯一のソロ作品で未発表曲集の『Before The Ever Since』がCDリリースされているそうですよ。
その歌声は確かに線が細いですし押しの強いものではありませんが、優しく寄り添ってくれるような魅力的なところが確実にあるんです。
夏の暑い最中であってもMaury Muehleisenのしっとりとした歌にはしっぽりとさせてもらえますし、バック・ミュージシャンたちが支えた音の作りがしっかりとしたものなのでさすがに想像以上に安定感がありますね。
M9「One Last Chance」の完成度の高さなんかには思わず引き込まれてしまいます。シンガーソングライター作品としては内省的なところを一段上回る壮大さもあるんです。
そうですね、妙なしつこさとも無縁なので付かず離れず長く愛聴することが出来る1枚になること間違いなしです。刺さるというよりもそっとツボを押してくれる感触ですので。
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