BMX Bandits / Little Hands (1993)

今月のBMX Banditsは大傑作、『Life Goes On』(1993)と前後して発売されたシングル盤の『Little Hands』(1993)です。
メンバーが流動的だったのはともかく、メジャー・デビューを果たした弟バンドのTeenage Fanclubと歩を同じくして創造的にピークを迎え充実した時期でしたね。
表題曲のM1「Little Hands」は『Life Goes On』の幕開けを飾るに相応しい好曲でして、思わず胸躍りますよ。
Duglas T. Stewartによる身振り手振りが目に浮かんで来るようで、いかにもBMX Banditsらしさがいっぱいです。頬が緩みますね。
次はM2「The Next Girl」、ドラマーのFrancis Macdonaldによる佳作です。こぢんまりとしたギターポップなんですけど、もの凄くキャッチーでありきたりな言い方をしてしまうとピースフルな1曲なんですよね。
これがアルバムから漏れてしまうくらいなんですからね、『Life Goes On』への期待も募るというものです。
3曲目は名曲のカヴァーです。Harpers Bizarreでもお馴染みではありますけどここでは文字通り自宅録音のM3「Witchi Tai To (Home Recording)」です。
これはやはりTeenage FanclubのNorman Blake宅なんですかね。その割には普通に厚みのある音なので遜色のない出来なんです。摩訶不思議な歌詞がこれまたBMX Banditsにぴったりですね、本当に。
M4「But Tonight (Acoustic Session)」も宅録の匂いがぷんぷん臭いますよ。
もともとはファースト・アルバムの『C86』(1990)収録の1曲で、Duglas T. StewartとFrancis Macdonald、そしてNorman Blakeによる共作なんですね。元曲もしっとり感が好感触な訳ですが、今回はさらに密室性が加わりまして目の前で演ってくれているかのような臨場感があるんですよ。あなただけのBMX Banditsをどうぞ。
Evieと一緒。
♪「Witchi Tai To」BMX Bandits
♪「Witchi Tai To」BMX Bandits
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