Atlas / Atlas (1977)

久しぶりのブラック・ミュージック、Atlasというグループの同名アルバムでもある『Atlas』(1977)をどうぞ。
こんな珍妙で素敵なジャケット・デザインを目にしてしまったら見逃すことが出来ないのが悲しい性、いえ、好奇心いっぱいの37歳。わざわざ再発されるくらいですからね、期待で胸が高まったりしませんか?どんな音なんだろと想像し過ぎて知恵熱なんかが出てきませんか?
ほかに誰が聴いてやれるんだと俄然、使命感のようなものすら湧き上がって来るんですから我ながら面倒ですね。
にもかかわらず、未知の音に触れるあの瞬間を忘れられなかったり馴染んで血肉となったあの音を何度も浴びたくなったりと。これだから止められませんし、こんな辺鄙なブログでも誰かの何かの役に立つんじゃないかなんてことが頭をよぎるとかよぎらないとかありますしね。
肝心の内容はと言いますとこれが黒光りするファンキーなレア・グルーヴ、1977年ものの芳醇な香りがツンと鼻を刺激しまくります。
冒頭のM1「Hey Man!」も相当、粘着質で痺れるファンキーさなんですが、怒濤のドラム・ソロから始まるM2「Pastaboard」でもう完全に腰砕け。鳥肌ものです。ぶっとばされます、
中盤のM5「Ain't No Sunshine」やM6「Play It Cool」などの流れも絶品ですよ。熟れに熟れたメロウな感触にこちらもずぶ濡れ。
どうしてくれましょう、このやるせない気持ち。そして、身体の芯でくすぶるようなこの感情。今夜も熱帯夜、イイ加減ぐっすりと眠らせて欲しいのが本音です。
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