BMX Bandits - Serious Drugs (1992)

今月のBMX Bandits、シングル盤の『Serious Drugs』(1992)です。
Creation Records移籍第1弾でもあり、当時のNME誌の“Single Of The Week”にも選ばれた記念すべき1枚となりました。
ちなみに、ジャケット・アートは今や世界的に活躍するJim Lambieが担当しています。先日まで日本で展示会を行っていましたね。
The Boy Hairdressersから出世したもんですよ、まったく。
そのM1「Serious Drugs」、これまで以上にThe Beach Boysから受けた影響が滲み出た名曲ですね。美しいハーモニー・ヴォーカルと優しく奏でられる柔らかなメロディーに心温まります。
サックスやストリングス・アレンジも頑張るJoe McAlindenがヴォーカルをとるのも正解で、Duglas T. Stewartばかりが矢面に立つ側面が強いBMX Banditsがグループとして絶好調の状態であることが良く判りますよね。
2曲目のM2「Funny Face」は、B面が似合う小粒な楽曲ですけれど、非常にポップで可愛らしい1曲なんです。
いや、素晴らしい。こんな曲がアルバムから漏れるくらいなんですから、その『Life Goes On』(1993)がこれまた素晴らしい、のは次回のお話です。
M3「Don't Fight It, Feel It (In Concert)」は意外にもあのPrimal Screamのカヴァーです。
しかもライヴ・ヴァージョン、かと思いきやどうやら疑似っぽいんですよね。ビロ~ンと緩くて思い切り原曲からかけ離れてしまっているのがいかにもBMX Banditsらしいです。
ま、同じCreation Recordsですし、そんでまた同郷ですしね。
最後はM4「Serious Drugs (Demo)」です。
歌とアコースティック・ギターのみという本当に骨組みだけのもので、メロディーの良さが素直に出ていまして。
結局、2年後にジャケット写真もほかの収録曲も入れ替えて発売し直すくらいなので、こういった出来かけの段階でもメンバー間で自信があったんじゃないかと邪推してしまいますね。そのくらい素晴らしい歌ですよ、これは。
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