Major Lance - Um, Um, Um, Um, Um, Um (1964)

シカゴ・ソウルの代名詞と言えばこのMajor Lance、だというのには違和感が覚える人が多いかも知れませんが、Jerry Butlerあたりよりも馴染み深い歌い手なのですよ。単にソウル・ミュージックの聴き始めから知っていたからというだけですけど。
今回はそんなMajor Lanceのアルバム、『Um, Um, Um, Um, Um, Um』(1964)の登場です。
それにしても、この伸び伸びとした歌い口としなやかな演奏も堪りませんね。ゴリゴリのサザン・ソウルにも勿論、心奪われる瞬間に包まれてしまう訳ですが、洗練されていて尚且つ若々しく溌剌としたシカゴ・ソウルに思わず胸がときめくといった具合です。
代表曲のM7「The Monkey Time」(1963)なんかはイギリスのモッズ人気にしても相当のはずですよね。都会的なダンサー、ポップで軽やか。まさに青春の一曲です。
ボクサー崩れのMajor LanceがOkeh Recordsから出したシングル盤を余すところなく収録したベスト盤のような本作(紙ジャケットCDにはボーナス・トラックが6曲も収録されているので、輪をかけてベスト盤の意味合いが強いですよね)については“The Great Songs Of Curtis Mayfield”とジャケットにもあるようにCurtis Mayfieldが詩曲で全面的にバックアップ!
これほどまでに惚れ込んだ逸材であったMajor Lanceその人以上にこの時期のCurtis Mayfieldの充実ぶり、創造性の高みには舌を巻くしかありませんね。
いちばん最初にソウル・ミュージックを確立したのは言うまでもなくSam Cookeですが、Curtis Mayfieldも負けてはいません。
小粋で朗らかなソウル・ミュージック、風の街のシカゴ・ソウルを作り上げたのも間違いなくCurtis MayfieldとCarl Davisの一味なんですから
ちなみにタイトル曲のM1「Um, Um, Um, Um, Um, Um」が「恋はウムウム」としてコチラでカヴァーされていますね。拾い物というよりも異色作ですよ。
恋はウムウム
♪「Um, Um, Um, Um, Um, Um」Major Lance
モンキー
♪「The Monkey Time」Major Lance
♪「Um, Um, Um, Um, Um, Um」Major Lance
モンキー
♪「The Monkey Time」Major Lance
スポンサーサイト