Grateful Dead / The Grateful Dead (1967)

唐突にGrateful Deadを取り上げてみます。
1987年のヒット、「Touch Of Gray」が初めてのGrateful Deadだったのですけれど、高校生の頃だったからなのかその時からどうにも古ぼけて野暮ったく聞こえた印象が残っていましたし、大物グループだけにいつでも良いだろうと後回しにしていた典型ですね。
最近になってこの1作目のアルバム、『The Grateful Dead』(1967)から聴き始めてみた訳ですけれど。これには思わず脊髄反射。
今さら何だとお叱り受けるのも当然、どうして今の今までこんなに豊穣な音楽に接して来られなかったのだろうかという茫然自失の心境です。20年前には聴き取ることが出来なかった面白さがそこら中に転がっていますよ、と。
サイケデリック・ロック云々以前の軽妙でだいぶ緩い感じが絶好の湯加減状態となっていますね。
ブルースやカントリーは勿論のことフォークにブルーグラス、果てはジャズなどなどさまざまな要素を飲み込む胃酸の強さとは裏腹に明るく楽しい陽性のロック・ミュージックという側面も色濃くて。
王道も王道、これぞ真のアメリカン・ロックと呼ぶべきなのではないかと。
僭越ながら、何故にGrateful Deadが長いこと幅広く愛され続けて来たのかが判るような気がします。
手持ちのCDは拡大リマスター盤なのですけれど、こんな新参者には勿体ないくらいに充実していますね。
もともと尺が長いのですけれど、M15「Viola Lee Blues(Live)」は20分以上にも及ぶライヴ・テイク。こういう思い切ったところがGrateful Deadの真骨頂のはずですよね。
以上、今さら何抜かしてやがるんだ前提のエントリでした。これからがとても楽しみです。
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