Manfred Mann / The Five Faces Of Manfred Mann (1964)

Manfred Mannの1枚目のアルバム、『The Five Faces Of Manfred Mann』(1964)の出番です。この“Faces”は当然、Small Facesのと同じ意味ですよね?
紙ジャケットCDには追加収録曲がてんこ盛りです。
もともとがやはり、職人肌の集団だからでしょうか。さすがに技術に裏打ちされた巧さ、したたかさというものがしっかりとありますよね。
モダンでクールなジャズ志向が奏功した良い例ですね、これは。
ただのブリティッシュ・ビートで括れない懐の深さ、一筋縄でいかないブレイン・ドレインの面目躍如です。
この1枚目ではそれまでのヒット・シングルなど顧みず、M1「Smokestack Lightning」やらM5「Hoochie Coochie」、M8「I've Got My Mojo Working」などといったブルースの定番カヴァー曲で窺うことの出来るようにとことん真っ黒な解釈に痺れてしまいます。
勿論、オリジナル曲にしてもブールジーな味わいが濃厚極まりないというのも重要ですしね。
さらにはPaul Jonesの熱血ヴォーカルも捨て置くことは出来ません。
クールで大人な演奏に喰らいつく血潮の熱い歌という絶妙さ。
例えば、もしかしたらThe Rolling StonesやThe Yardbirdsの後塵を拝している気がしないでもないですけれども、決して忘れちゃならない名グループですね。
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