Catherine Howe / What A Beautiful Place (1970)

今回はいくつかのリンク先さまのところでも見掛けたことのある(失念、失礼!)Catherine Howeの『What A Beautiful Place』(1970)を棚から引っ張り出してみました。
この素晴らしい復刻を果たしたNumeroというレーベルにはほとんどソウル・ミュージック専門、それもとんでもなく深いところを掘り起こして来るというか毎回どこの馬の骨を拾って来たんだというくらいにハードコアな印象を持っていましたので、凄く意外な1枚という訳ですよ。
その割にはNumero盤のエントリはこれが初めてですけれども。
何と言ってもジャケット写真が美しいですよね。水辺というのも良いのですけれど、『What A Beautiful Place』通りの画面にまずは溜め息ですよ。
肝心のアルバムの方はそのジャケット写真と同じ美しく静かなM1「Prologue」の立ち上がりからして何か素敵な予感がむくむくと湧き上がりますね。
背筋を伸ばしていながらも、たおやかな歌声はともすればジャズ・ヴォーカルに聞こえなくもないのですけれども。制作自体、Bobby Scottというジャズ・ピアニストが手掛けているとのことです。
聴きようによっては由緒正しきフォークの佇まいでさえも感じさせてくれますね。
儚くも美しい歌声とそれに寄り添うような柔らかい音世界、何もかもが聴き手を白昼夢に誘い込むように手招きしとります。
例によって買ってから開封してみるまでだいぶ時間を置いてしまっていたのですけれど、どうして今までほったらかしにしてたのだろと充分に後悔させてくれましたよ。
実際、最初に聴いた時にはまったくピンと来なかっただけということもありましたけれども。
妙な先入観はいかんですね。
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