The Meters/ The Meters (1969)

今週は天候不順で何かと大変でした。そんな週末の夜にはさっぱりとしてきっぱりした音楽を聴いておきたいものです。
ということで今回は普段から凄くお世話になっているSundazed Musicが復刻してくれたThe Metersについてです。
Sundazed Musicのオーナーであり名マスタリング・エンジニアでもあるBob Irwinの好みもあるかと思うのですけれど、奇特なフォーク・ロックや異形のサイケデリック・ロックのほかにこういったどうでも良くないブラック・ミュージックに関しても丁寧な復刻を続々と手掛けています。
最近ですとCD化とは別に、それこそ好みがずばり反映されたアナログ盤まで大量に揃えていたりと、マニア街道まっしぐらです。
そして、The Metersと言えばニューオーリンズ・ファンクの代名詞ですよね。
後期と違って、断然インストゥルメンタル・グループとしての側面が強い1969年のデビュー・アルバム、『The Meters』を選んでみましたよ。
Allen Toussaint制作ですね。
スッカスカながらどす黒い空間の中で妙に肌に馴染むセカンド・ラインのリズム、重心の低過ぎる強靭なビートに蹂躙されるのもなかなか心地よいものです。腹にズシンと来る揺るぎない重低音がいちばんの武器ですね。
これはもう地の利でしかないのかも知れないですけれど、このパキパキに乾いた質感にも敵いませんね。
これにまた相反するかのような粘りに粘るリズム感で以てその演奏のノリ、特別なグルーヴが生み出されるという絶妙な塩梅です。
何かとM1「Cissy Strut」という代表曲にばかり注目しがちですけれど、これはやはり、アルバム全編に渡って聴き逃せないキラー・ファンクの連続ですね。参りました。
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