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Pebbles, Volume 1 (1992)

pebbles1
秋口からオムニバス盤を適度に取り上げて来たのですけれど。いよいよなのかようやくなのか、勝手に大詰めを迎えております。
今回が真打ち登場、の前の露払いといったところでしょうか。


もともとのアナログ盤時代からいったい何枚発売されているのかさっぱり判らない『Pebbles』というガレージ・パンク界隈で人気の編集盤シリーズがありまして。
手持ちのCD版であっても『Pebbles, Volume 1』(1992)は古典中の古典、定番中の定番。聴かなきゃ損する聴かずに死ねるかというくらいのブツですよ。


まずは何はなくともThe LitterのM1「Action Woman」ですよね。
これはやはり、この『Pebbles, Volume 1』の栄えある1曲目に選ばれているということから再評価(それとも初評価?)されているのでしょうか。
The Whoをはじめとするカヴァー曲の数々が収録されたデビュー・アルバムの『Distortions』(1967)の初っ端からぶっとばすデビュー曲でもあるのです。


そんなことはともかく、ファズる気持ちが思わずつんのめるガレージ・パンクの傑作なのは言わずもがな。皆さまもご一緒にぶっとばしてやってくださいな。


本当は次のM2「Who Do You LoveThe Preachersが凄いのですよ。
何が凄いかってM2「Who Do You Love」と言えばBo Diddleyの名曲、イギリスのビート・バンドからアメリカの有名グループまで夥しい数のカヴァー・ヴァージョンがある訳です。


それをこのThe Preachersというどこの馬の骨だか判らない一介のガレージ・バンドが一撃でひっくり返してくれます。


こいつは熱い。熱過ぎます。


血が騒ぎます。暴れ出します。


触れれば切れる鋭さ。
誰にも止められません。


問答無用、信じられないほどのその絶叫に痺れてくださいまし。


あとはグループ・サウンズに通じる翳りを持つM6「You Treat Me BadThe Ju Jusやら大御所のKim FowleyのM10「The Trip」にシカゴの悪童、The Shadows Of Knightなどは勿論のこと、有象無象の捨て鉢になったパンク魂が何の仇かこれでもかと目白押しです。


また、このCDにはややこしい問題がありまして。
曲目としては20曲が表記されているのですけれど、実際の収録曲は19曲なのです。
まずは「Crackin' UpThe Wigと「I Need LoveThird Boothの2曲が収録され終いという製造工程での誤りを放置したままであること。
そして、The Shadows Of Knightの2曲分(そのうちのひとつはインタヴュー、もうひとつは“ポテトチップスの歌”なのですけれども)が1曲の扱いになってしまっているという、何とも杜撰なありさまですね。


いちばん最後の“Surprise Track”とされている楽曲はまさしくM19「Action Woman」、しかも演奏しているのはご存知の通り、まさしくEcho And The Bunnymenなのです。
さらにはライヴ・テイクでして、拍手もたくさんもらったIan McCullochも何やらご満悦の様子ですよ。



収録曲は下記の通りです。
M1「Action Woman」The Litter
M2「Who Do You Love」The Preachers
M3「Dance Franny Dance」The Floyd Dakil Combo
M4「I'm In Pittsburgh」The Outcasts
M5「Going Away Baby」The Grains of Sand
M6「You Treat Me Bad」The Ju Jus
M7「1-2-5」The Haunted
M8「Like A Rolling Stone」The Soup Greens
M9「Psychotic Reaction」Positively 13 O'Clock
M10「The Trip」Kim Fowley
M11「Spazz」The Elastik Band
M12「Rich With Nothin'」The Split Ends
M13「Radio Spot」The Shadows of Knight
M14「Potato Chip」The Shadows of Knight
M15「Beaver Patrol」The Wilde Knights
M16「Ain't No Friend Of Mine」The Sparkles
M17「Blackout of Gretely」Gonn
M18「It's Your Time」The Weeds
M19「Action Woman」Echo And The Bunnymen



ぶち切れ寸前です。
♪「Action Woman」The Litter



当て振りなのにこのド迫力!
♪「Who Do You Love」The Preachers



あー、やかましい。
♪「Blackout of Gretely」Gonn




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非公開コメント

Pebbles探してるんですけどなかなか安価なものが流通していなくて(...汗)。このジャケットのインパクトが強烈で目には焼き付いているのですが。。。
しかしThe Preachersはメッチャ凄い迫力ですね。この勢いだと1曲で死亡ですね(笑)。とにかく凄くてカッコイイという表現しか出てきません。この曲だけのために買っても良さそう♪よ~し、買うぞぉ~!!
しかし豪快で強引な選曲ッスね。

Pebbles vol.1 の主役?

chitlinさん、こんにちは
幻の名盤開放と同じく、最初の5枚で買う気力が萎えたアナログ盤のPebblesです。後で開放箱は買いました。
たしか、ガレージ・パンクUS編はvol.22まであったような、後は知りません。
vol.1の代表曲は、評価され過ぎThe Litterの「Action Woman」です。が、やはり、全てをぶち壊すThe Preachersですね。「赤く赤くハートが」に通じるものがあります。

おいどんさんへ

おいどんさん、コメントを入れてくださいましてありがとうございます!

私の場合、結局この1枚目と異色のサーフ編しか持っていないのです。(汗)
どれを聴いて良いのか迷ってしまうのですよね~。

>The Preachers
聴いて驚きました?
私もぶっ飛んでしまいましたね、これには。今でもです。見ちゃいけないものを見てしまったような。
クセになり過ぎましたよ。
はい、まさしくこの1曲のために購入する価値が間違いなくありますよ!

nicohoiさんへ

nicohoiさん、どうもです!
コメントをありがとうございますね。

おお!やはり幻の名盤解放歌集と同じような匂いがしますか~。根っこが似ているような気はするのですよ、うーん。
22弾まで集めて聴いている方がいらしたら尊敬してしまいますよ。

The Preachersには一生涯、翻弄され続けること間違いなしです。とんでもない連中ですよ、ホントに。

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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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