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The British Invasion The History Of British Rock, Vol.8 (1991)

bi8
いつぞやの『The British Invasion The History Of British Rock, Vol.5』(1991)に続く、Rhino Recordsによるブリティッシュ・ビートがこれでもかと詰め込まれた編集盤シリーズの第8弾、『The British Invasion The History Of British Rock, Vol.8』のご案内です。
結局、中途半端なことに先の第5弾と本盤だけしか手に入れていないのです。


ブリティッシュ・ビートと言いましても、世はフラワーでサイケデリックな潮流に湧き上がりサマー・オヴ・ラヴを謳歌するという時節柄です。
時代設定はそんな1960年代のイギリス、本盤も例外なくというよりも正攻法でど真ん中を狙った絶好のオムニバスですよ。


未発表曲が収録されている訳でもなく極めて定番中の定番曲ばかりです。
従いまいして、当たり前と言えば当たり前の話なのですけれど、ハズレが1曲たりとも存在しない聴きどころのみの充実盤なのです、実際に。


本当ならば何も書きようがないくらいなのですけれど。
いつ聴いてもその躍動感に心を鷲掴みにされるM1「I'm A ManThe Spencer Davis Groupは出だしが微妙に短いヴァージョンが収録されています。


Cat Stevensが歌うM6「Matthew And Son」のサビはとうとう“牧野さん”としか聞こえなくなってしまいました。


次いで、妖しいサイケデリアが放たれたM7「Hurdy Gurdy Man」でもDonovanの才能はひと際瞬いていますよ。


M10「Desdemona」で爬虫類的なバック・コーラスを響かせているのは当時、このJohn's Childrenに在籍中のMarc Bolan
人に歴史ありですね。


今回、本盤を改めて聴いてみまして最大の収穫はM12「Conquistador」でした。
その雄大で壮麗、そして厳粛な演奏には見事に持って行かれました。
ありがちなことにProcol Harumについてはお馴染みのM9「A Whiter Shade Of Pale」、一辺倒で満足していましたので思わず目から鱗がどっさりと剥がれ落ちましたね。


こちらもまた、購入した当時は当然の如く初めて耳にするものばかりでして。
抜群過ぎるその選曲にはほだされっ放しです。



収録曲は以下の通りです。
M1「I'm A Man」The Spencer Davis Group
M2「Sunshine Of Your Love」Cream
M3「Kites」Big Sound Authority, Simon Dupree
M4「Dear Eloise」The Hollies
M5「Love Is All Around」The Troggs
M6「Matthew And Son」Cat Stevens
M7「Hurdy Gurdy Man」Donovan
M8「When I Was Young」Eric Burdon & The Animals
M9「A Whiter Shade Of Pale」Procol Harum
M10「Desdemona」John's Children
M11「My White Bicycle」Tomorrow
M12「Conquistador」Procol Harum
M13「Flowers In The Rain」The Move
M14「New York Mining Disaster 1941」The Bee Gees
M15「Pictures Of Matchstick Men」Status Quo
M16「San Franciscan Nights」Eric Burdon & The Animals
M16「We Are The Moles」The Moles
M17「The Ballad Of Bonnie and Clyde」Georgie Fame
M18「Knight In Rusty Armour」Peter & Gordon
M19「Nights In White Satin」The Moody Blues


Steve Winwoodの喉が黒過ぎます!
♪「I'm A Man」The Spencer Davis Group



不滅のトリオ、Cream。激しく熱い演奏をぶちかましてくれます。
♪「Sunshine Of Your Love」Cream



サイケデリックな趣きもまた乙なものですね。
♪「Dear Eloise」The Hollies



格調の高ささえ感じさせてくれますね。
♪「Matthew And Son」Cat Stevens



謎めいた曲調と強靭なドラム・サウンドに惹き付けられてしまいます。
♪「Hurdy Gurdy Man」Donovan



意外に格好良い1曲なのですよ。
♪「Desdemona」John's Children



これが“Studio Version”ですか、初めて聴きましたよ。
♪「Conquistador」Procol Harum




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chitlinさん、こんにちは。

>M10「Desdemona」で爬虫類的なバック・コーラスを響かせているのは当時、このJohn's Childrenに在籍中のMarc Bolan。

John's Childrenの唯一のアルバム『オルガズム』には、まだマーク・ボランは在籍していなかったのでこういうコンピでもなければ聴けないんですよね~。

そこが60年代サイケ・コンピの面白いところであり、また魅力でもありますよね。^^

幻燈遮断機さんへ

遮断機さん、コメントを入れていただきましてありがとうございます!

ホントにこの編集盤は良く出来ていまして、購入当時は貪るように聴いていましたよ!
あともう少し“編集盤フェスタ”をやってみようかと仕込み中だったりします。

>John's Childrenの唯一のアルバム『オルガズム』には、まだマーク・ボランは在籍していなかった
だもんで、私はこの1曲しか知らないのでした~。(汗)
機会があったらそのアルバムも聴いてみたいっす。
アルバムを出せない連中も勿論、たくさん居たはずですのでそういう意味でも面白いですよね。
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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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