Teenage Fanclub / God Knows It's True (1990)

当時、アルバム未収録だった4曲を収めた『God Knows It's True』(1990)というTeenage Fanclubの傑作シングルの登場です。
手持ちは同内容の12インチ・シングルとCDシングルの2種なのですけれど、12インチ・シングルの方は5年くらい前にようやく手に入れましたので値が張りました。
前作の片面シングル、『The Ballad Of John & Yoko』(1990)に引き続きDon Flemingが制作に携わったことが奏功したのでしょうか、曲想も演奏自体も自由度が増していることが手に取るように伝わって来ますよ。
代わりに全体的に中低域が薄っぺらい音の作りでどこか頼りなさを感じてしまう音質ではありますけれども。
何と申しましても、表題曲のM1「God Knows It's True」は「Everything Flows」に並ぶ初期の代表曲です。根強いファンの間でも人気を誇る2曲ですからね。
その辺を抜きにしたとしても、M1「God Knows It's True」につきましてはそんじゃそこいらのギターポップにはとても敵わない永遠の1曲だと声を大にしなくともお判りですよね。
Gerald Love作のM3「So Far Gone」も実はなかなかのものであったりしますよ。
音の重ね方が甘いでしょうのか、浮遊感とは異なる浮き足立った感触が目立つかも知れません。それでも、突っ走ったままのドラムスのビートには快感を覚えてしまいます。
また、インストゥルメンタル曲のM2「Weedbreak」とM4「Getto Blaster」についてはどう贔屓目に見ましても、録音現場で即興でやらかしたような勢い一発のやっつけ仕事にしか聞こえませんが、それも良しとしておきましょう。
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