Taï Phong / Taï Phong (1975)

ほんの数年前からプログレッシヴ・ロックを聴き始めてようやく馴染んで来た今日この頃です。
特に今年は頂きものをきっかけに、拙速ながら徐々に幅まで広げてしまっています。
今回はフランス出身のTaï Phongのデビュー・アルバム『Taï Phong』を取り上げてみましょう。
手持ちの紙ジャケットCDの帯には当時の邦題として“恐るべき静寂”、グループ名としてはタイ・フーンとあります。
良い味を出していますよね。
当然、1975年当時に体験している訳はないので郷愁に浸ることもなく、ある意味新鮮な気持ちで接することが出来るのも紙ジャケットCD化に依るところが大きいですね。
“2007年最新デジタル・リマスター音源”、“オリジナル・アナログLPを復刻再現”や“特殊エンボス紙使用”、そして“日本盤LP帯を復刻”などといった仕様に釣られてしまう単純な輩がここにいる訳です。
内容について大雑把に触れますと。
演奏が上手で、時に甲高く線の細いヴォーカルに泣きのメロディー。
限りなく叙情的であるところなど心の琴線に触れまくる要素を確実に押さえていますね。
後半(B面)に配されたM5「Fields Of Gold」とM6「Out Of The Night」の構成力に長けた2曲はプログレッシヴ・ロックとして魅力的ですし、全体を通してヘヴィ・メタルのファンの方々にも訴求するものがあることは、解説を書いているのが伊藤政則であることからも容易に判ろうというものです。
ひと粒で2度おいしい、と言ったら語弊がありますでしょうか。
繊細で美しい1曲です。
♪「Sister Jane」Taï Phong
♪「Sister Jane」Taï Phong
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