Osmar Milito / Ligia (1978)

夏真っ盛りの今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
寒さが苦手なので夏の方がまだいいや、洗濯物も少なくて済むしなどとつまらない理由で強がってはいるものの。
冷房のない自室で過ごすにはきついものがあるかんかん照りの日曜の朝だったりします。(←しんどい理由かこれか!?)
こんな時には音楽の力を借りて涼んでみましょう。
という訳でMPBの巨匠、Osmar Militoの『Ligia』(1978)を選んでみました。
“Paradise Masters”という復刻CDシリーズからの1枚。最近も発掘が進んでいるのか気になるところですがどうなのでしょ。
表題曲のM1「Ligia」は寄せ手は返す波のように規則正しくうねるベース・ラインが特徴的ですね。
それから、シンセサイザーの音色が唐突に挿し込まれるのは時代柄なのでしょう。
少しばかし違和感を覚えてしまうのは否めませんけれどアルバム全体の雰囲気としてのラウンジ感覚からは外れてはいないので問題にはなりませんね。
そうです、以前の『Viagem』(1974)とは若干、方向の違う路線に浮かぶのが本作なのですよ。
Osmar Militoによる上品なピアノはそのままに、アルバム後半に添え物程度にスキャットが入るくらいでフラジル版ソフト・ロックというよりはぐっと優雅なラウンジものに近いですね。
音量を抑えて軽く流すのがミソでしょうか。
肩肘を張る必要もなくゆったりと身を任せればそこは冷房いらず、とはなかなか行かないようですけれどね。(眼の保養にはなります)
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