Aztec Two-Step (1972)

先日、取り上げました『Farewell Aldebaran』Judy Henske & Jerry Yesterの紙ジャケットCDをとある店頭にて見掛けたことをお話しましたけれど、その隣に面陳されていたのが何とAztec Two-Stepの同名アルバム、『Aztec Two-Step』(1972)のCDだったのです。
きよさんやshintanさんが取り上げておられていたので、以前から気にはなっていたのものの。
入手困難な状態が続いていたのですけれど、最近になってCollectables Records盤が発売されたことを知りまして。ところが、それがまた入手困難だったのです。
たまには店頭にも足を運んでみるものですね。こういう時には自粛している場合ではありません、運良く購入と相成りました。
Collectables Recordsと言いますと装丁も解説も音質もとても褒められたものではありませんでした。ここ数年でだいぶまともになって来たようです。
それでもこの人気盤、もともとはElektra Recordsから発売されたということですので本音では妥当な線でRhino Recordsから復刻して欲しかったところなのですけれど。
その内容はと言えば。
冒頭のM1「Baking」、M2「Killing Me」から陽だまりのような温い音の波紋が広がって行く、あるいは人肌の心地良さを思わず感じずにはいられないアコースティック・グルーヴ(©きよさん)が際立っていますね。
と思いきや、どこか「So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star」The Byrdsを彷彿とさせる軽快なM3「The Persecution & Restoration Of Dean Moriarty(On The Road)」以外は概ね抑制が効いていたり翳りがあったりとやけに落ち着いた風情で聴き手を和ませてくれるのです。
これはこれでとても滋味深い音世界ですね。
それから件のJerry Yesterが制作を手掛け、録音にも参加しているとのこと。
繋がりますね。
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