ももいろクローバーZ vs KISS / 夢の浮世に咲いてみな (2015)

ももいろクローバーZの新しいシングル、『夢の浮世に咲いてみな』(2015)です。名義としてはももいろクローバーZ vs KISSというもの。
いやはや、参りますね。これまで場違いなイベント出演などによってどんどんファンを増やして来たというももいろクローバーZがあのKISSからの申し出を受けることになるとは。
そんなM1「夢の浮世に咲いてみな」についてはPaul Stanleyなどが書き下ろした真っ新な新曲。贅沢なことです。一緒に撮影に臨んだミュージック・ヴィデオにしてもこれまでになく秀逸な出来上がりですし。
一聴して単純な和洋折衷とも言えないハードロック歌謡。曲自体は出だしが絶好調な分、終わり方がどうにも尻すぼみな中途半端さを感じさせるものなんですが、40年を超える経歴をまだまだ更新して行くであろうKISSによる演奏とコーラスを堪能することも出来る訳ですので。
ちなみに“KISS盤”の方にはKISS自身による演奏と歌にももいろクローバーZがコーラスを入れた歌詞違いの「SAMURAI SON」が収録されています。余分にギターの音が切れ込んだりするものの、いくらか抑えめのミックスですね。
M2「Rock and Roll All Nite」は勿論、KISSのカヴァー。言わずと知れた途轍もない代表曲をももいろクローバーZが全編、英語詩で挑んだ1曲。
女の子が演るロックと聞いて誰もが思い浮かべるような安直極まりない歌い方には辟易するほかないんですが、何はともあれ大抵はこんなものでしょう。
また、『サラバ、愛しき悲しみたちよ』(2013)のカップリング曲、「黒い週末」のリード・ギターを担当している人間椅子の和嶋慎治が再びリード・ギターに起用されていることが特記事項として挙げられますね。本人にしてみれば大金星でしょう、これは。
♪「夢の浮世に咲いてみな」ももいろクローバーZ
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