ももいろクローバーZ / ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ〜
ももいろクローバーZの『ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~』が3月15日に行われたので観に行って参りました。小さな巨人こと有安杏果の誕生日でもある2Daysの初日です。
紅白歌合戦に初出場した直後の2013年の元旦にリーダーの百田夏菜子から発表された国立競技場でのライヴ開催への願い。所謂、“国立川”云々のことを知らなかったので感慨深いものなど微塵もなかった訳なんですが、さすがに今大会の規模の大きさには圧倒されるものがあります。
初めて踏み入れるピッチの広さ、スタンドまでの距離、遥か彼方の聖火台。何もかもが規格外です。そうです、席がアリーナの11列目、中央寄りというまたとない絶好の位置でした。花道に貫かれたセンターステージから後方のサブステージ方面が見難いほどメインステージに近かったんです。
プロレスラー、橋本真也の入場テーマ曲である「爆勝宣言」が鳴り響きまして恒例の選手紹介を終えますといよいよデビュー曲の「ももいろパンチ」の時の衣装に身を包んだももいろクローバーZの5人が聖火台に登場です。炎を点火したことによって『春の一大事』が開始されました。
聖火台の真下からジェットコースターを使ってサブステージに降り立ったももいろクローバーZの5人が「ももいろパンチ」を歌い、踊ります。「未来へススメ!」、続くメジャーデビュー曲の「行くぜっ!怪盗少女」ではセンターステージでの百田夏菜子のエビ反りジャンプをしっかりとこの眼に焼き付けましたよ。
もはや身体に合わない衣装が不格好であることが5人の成長を表していました。5万人以上を目の前にして堂々たるステージ運びです。
ようやくメインステージにやって来てからの「ピンキージョーンズ」、そしてストリングス込みのDOWNTOWN MOMOCLO BANDも登場した「ミライボウル」については音の厚みも充分ですしごく自然に仕上げられていましたね。確認することが出来たのは30人でしたが総勢40人からなるというバンド演奏がこれまた見事です。これは大きな収穫でした。
洗練され過ぎた戦隊ヒーロー風衣装へと着替えたあとには以前からとても楽しみにしていた「Z伝説〜終わりなき革命〜」ですよ。立木文彦による生ナレーションにも熱いものがありますね。何はともあれ感無量です。
「D'の純情」に続くファンキーな「労働讃歌」でも血潮が騒ぎます。DOWNTOWN MOMOCLO BANDにはホーン隊だけでも8人もいるので凄く迫力がある訳ですよ。
東響コーラスを迎えた「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」を終えてようやくひと段落です。足の骨折を完治させたという佐々木彩夏の報告やまさにこの日に19歳になった有安杏果を祝う会場一面の緑色のサイリウムのほかにも玉井詩織と百田夏菜子によるそれぞれの煽りも見どころでした。
ひと段落したついでに、正直に言って流れの悪さを感じていました。直後に生演奏の「Z女戦争」と「サラバ、愛しき悲しみたちよ」、途中からステージ上が無人となる「GOUNN」と続きまして、本人たちから言われるまで気が付かなかったのはここだけの話ではありますが、シングルの発売された順番なんですよね、曲順が。
ももいろクローバーZのこれまでの歩みを振り返るという今回に限ったことのはずなので仕方ありませんが、シングル曲群にいかに脈絡がないかがはっきりと判るものでした。どんどん歌が上手くなっているので、今後はじっくりと腰を据えて取り組んで行って欲しいものです。
ここで5月8日発売予定だという新曲、「泣いてもいいんだよ」が中島みゆきの作詞・作曲であることが発表されまして度肝を抜かれました。そんな「泣いてもいいんだよ」が初めて披露された訳なんですが、川上アキラマネージャーらが泣いたという話が語られたりしまして、これはもう世代でしょうね。
妙に落ち着いた衣装にしても大人っぽさ全開です。
公開間近の映画、『悪夢ちゃん The 夢ovie』についての告知のあとには怒濤の後半戦の始まりです。「DNA狂詩曲」、「BIONIC CHERRY」に「PUSH」、さらには遠い火柱の熱すら感じた「Chai Maxx」という直球勝負の連続です。盛り上がりましたね、最高潮です。
再びひと段落というところで天使に姿に扮した川上アキラマネージャーがももいろクローバーZの元へ特大のバースデイケーキを運んでセンターステージにやって来ます。国立競技場の客席という客席が再び緑色のサイリウムによって染まりました。東響コーラスと我らモノノフたちによる「Happy Birthday to You」に有安杏果が感極まるのも無理はありません。
また、同行の旧友が予想した通りに特大バースデイケーキの中から古屋智美マネージャーが登場し“19歳になってもちびだな”とお祝いの言葉を2回も繰り返した挙げ句に有安杏果に手袋を手渡すと「words of the mind - brandnew journey -」に突入ですよ。
生バンドでの演奏も再開しての「いつか君が」から「ツヨクツヨク」
の流れもすこぶる好調、というところで最後に苦手な「鋼の意志」と来ました。もう諦めるしかないんでしょうか、どうも本人たちはお気に入りの様子で。
そんなことはともかく、あっさりと本編が終了と相成りましたが、ゲスト出演も入らないすっきりとした演出は好感度高しです。
アンコールに応えてメインステージにももいろクローバーZが再登場し「仮想ディストピア」を熱唱したところで重大発表ですよ。お馴染みの松崎しげるが「愛のメモリー」に今年の『夏のバカ騒ぎ』が7月26日、27日にあの日産スタジアムで開催されることを織り込んで歌い上げる訳です。あのうずたかい聖火台で持ち歌を歌うタキシード姿の南国ピーナツ改めおじいちゃんこと松崎しげる、夜風に吹かれて気分が良さそうでした。
さて、気を取り直しまして今度はもうひとつの新曲をお披露目ですよ。公開中の映画、『偉大なるしゅららぼん』の主題歌でもある「堂々平和宣言」です。話に聞いていた通りに曲調としてはヒップホップなんですがいかにもももいろクローバーZらしい中途半端さです。
一転して「月と銀紙飛行船」ではしっぽりと聴き惚れてしまうのも避けられません。
最後の最後にはモノノフたちとの掛け合いから始まる「コノウタ」、5色のサイリウムが波打つ「走れ!」の2曲で完全燃焼です。「コノウタ」も観てみたかったんです、良かったです。
DOWNTOWN MOMOCLO BANDの活躍を称えたあとにはももいろクローバーZの5人からの言葉を頂いて締め括りです。5人とも堂々したものなので充実感がひしひしと伝わって来ましたし、こちらとしても感傷的な気持ちになるよりも高揚感の方が勝っていた気がします。
国立競技場の隣りにある日本青年会館で初めての『ももいろクリスマス』が2010年の冬だったということで本人たちにとって長いようで短い、短いようで長い年月であったかと推し量るばかりです。そして、今回の『春の一大事』をも通過点として夢のまた向こうへと突き進んで行って欲しいなと。願わくば一緒に。
紅白歌合戦に初出場した直後の2013年の元旦にリーダーの百田夏菜子から発表された国立競技場でのライヴ開催への願い。所謂、“国立川”云々のことを知らなかったので感慨深いものなど微塵もなかった訳なんですが、さすがに今大会の規模の大きさには圧倒されるものがあります。
初めて踏み入れるピッチの広さ、スタンドまでの距離、遥か彼方の聖火台。何もかもが規格外です。そうです、席がアリーナの11列目、中央寄りというまたとない絶好の位置でした。花道に貫かれたセンターステージから後方のサブステージ方面が見難いほどメインステージに近かったんです。
プロレスラー、橋本真也の入場テーマ曲である「爆勝宣言」が鳴り響きまして恒例の選手紹介を終えますといよいよデビュー曲の「ももいろパンチ」の時の衣装に身を包んだももいろクローバーZの5人が聖火台に登場です。炎を点火したことによって『春の一大事』が開始されました。
聖火台の真下からジェットコースターを使ってサブステージに降り立ったももいろクローバーZの5人が「ももいろパンチ」を歌い、踊ります。「未来へススメ!」、続くメジャーデビュー曲の「行くぜっ!怪盗少女」ではセンターステージでの百田夏菜子のエビ反りジャンプをしっかりとこの眼に焼き付けましたよ。
もはや身体に合わない衣装が不格好であることが5人の成長を表していました。5万人以上を目の前にして堂々たるステージ運びです。
ようやくメインステージにやって来てからの「ピンキージョーンズ」、そしてストリングス込みのDOWNTOWN MOMOCLO BANDも登場した「ミライボウル」については音の厚みも充分ですしごく自然に仕上げられていましたね。確認することが出来たのは30人でしたが総勢40人からなるというバンド演奏がこれまた見事です。これは大きな収穫でした。
洗練され過ぎた戦隊ヒーロー風衣装へと着替えたあとには以前からとても楽しみにしていた「Z伝説〜終わりなき革命〜」ですよ。立木文彦による生ナレーションにも熱いものがありますね。何はともあれ感無量です。
「D'の純情」に続くファンキーな「労働讃歌」でも血潮が騒ぎます。DOWNTOWN MOMOCLO BANDにはホーン隊だけでも8人もいるので凄く迫力がある訳ですよ。
東響コーラスを迎えた「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」を終えてようやくひと段落です。足の骨折を完治させたという佐々木彩夏の報告やまさにこの日に19歳になった有安杏果を祝う会場一面の緑色のサイリウムのほかにも玉井詩織と百田夏菜子によるそれぞれの煽りも見どころでした。
ひと段落したついでに、正直に言って流れの悪さを感じていました。直後に生演奏の「Z女戦争」と「サラバ、愛しき悲しみたちよ」、途中からステージ上が無人となる「GOUNN」と続きまして、本人たちから言われるまで気が付かなかったのはここだけの話ではありますが、シングルの発売された順番なんですよね、曲順が。
ももいろクローバーZのこれまでの歩みを振り返るという今回に限ったことのはずなので仕方ありませんが、シングル曲群にいかに脈絡がないかがはっきりと判るものでした。どんどん歌が上手くなっているので、今後はじっくりと腰を据えて取り組んで行って欲しいものです。
ここで5月8日発売予定だという新曲、「泣いてもいいんだよ」が中島みゆきの作詞・作曲であることが発表されまして度肝を抜かれました。そんな「泣いてもいいんだよ」が初めて披露された訳なんですが、川上アキラマネージャーらが泣いたという話が語られたりしまして、これはもう世代でしょうね。
妙に落ち着いた衣装にしても大人っぽさ全開です。
公開間近の映画、『悪夢ちゃん The 夢ovie』についての告知のあとには怒濤の後半戦の始まりです。「DNA狂詩曲」、「BIONIC CHERRY」に「PUSH」、さらには遠い火柱の熱すら感じた「Chai Maxx」という直球勝負の連続です。盛り上がりましたね、最高潮です。
再びひと段落というところで天使に姿に扮した川上アキラマネージャーがももいろクローバーZの元へ特大のバースデイケーキを運んでセンターステージにやって来ます。国立競技場の客席という客席が再び緑色のサイリウムによって染まりました。東響コーラスと我らモノノフたちによる「Happy Birthday to You」に有安杏果が感極まるのも無理はありません。
また、同行の旧友が予想した通りに特大バースデイケーキの中から古屋智美マネージャーが登場し“19歳になってもちびだな”とお祝いの言葉を2回も繰り返した挙げ句に有安杏果に手袋を手渡すと「words of the mind - brandnew journey -」に突入ですよ。
生バンドでの演奏も再開しての「いつか君が」から「ツヨクツヨク」
の流れもすこぶる好調、というところで最後に苦手な「鋼の意志」と来ました。もう諦めるしかないんでしょうか、どうも本人たちはお気に入りの様子で。
そんなことはともかく、あっさりと本編が終了と相成りましたが、ゲスト出演も入らないすっきりとした演出は好感度高しです。
アンコールに応えてメインステージにももいろクローバーZが再登場し「仮想ディストピア」を熱唱したところで重大発表ですよ。お馴染みの松崎しげるが「愛のメモリー」に今年の『夏のバカ騒ぎ』が7月26日、27日にあの日産スタジアムで開催されることを織り込んで歌い上げる訳です。あのうずたかい聖火台で持ち歌を歌うタキシード姿の南国ピーナツ改めおじいちゃんこと松崎しげる、夜風に吹かれて気分が良さそうでした。
さて、気を取り直しまして今度はもうひとつの新曲をお披露目ですよ。公開中の映画、『偉大なるしゅららぼん』の主題歌でもある「堂々平和宣言」です。話に聞いていた通りに曲調としてはヒップホップなんですがいかにもももいろクローバーZらしい中途半端さです。
一転して「月と銀紙飛行船」ではしっぽりと聴き惚れてしまうのも避けられません。
最後の最後にはモノノフたちとの掛け合いから始まる「コノウタ」、5色のサイリウムが波打つ「走れ!」の2曲で完全燃焼です。「コノウタ」も観てみたかったんです、良かったです。
DOWNTOWN MOMOCLO BANDの活躍を称えたあとにはももいろクローバーZの5人からの言葉を頂いて締め括りです。5人とも堂々したものなので充実感がひしひしと伝わって来ましたし、こちらとしても感傷的な気持ちになるよりも高揚感の方が勝っていた気がします。
国立競技場の隣りにある日本青年会館で初めての『ももいろクリスマス』が2010年の冬だったということで本人たちにとって長いようで短い、短いようで長い年月であったかと推し量るばかりです。そして、今回の『春の一大事』をも通過点として夢のまた向こうへと突き進んで行って欲しいなと。願わくば一緒に。
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