ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会 〜星をつぐもも vol.1 Peach for the Stars〜
『ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会 〜星をつぐもも vol.1 Peach for the Stars〜』を観て参りました。4月13日、2Days公演の初日のことですね。
まずはその前に新しいアルバム、『5TH DIMENSION』(2013)の発売翌日の夜のことです。
帰宅途中ではたと気が付きました、聞き覚えのある音楽が流されていることに。車道から離れて耳を澄ませると今度は「宙飛ぶ!お座敷列車」だとはっきりと判りました。いくら新譜の発売直後だからとは言え、どこのどいつがこんなに寒い中を窓を開けて大音量でと思いつつ、一方でイベントでも開催中なのかと奇異に感じました。何だか気持ちが昂り、もっと静かな場所へと足を急がせました。
案の定、「僕らのセンチュリー」が西武ドーム方面から聞こえて来るではないですか。間違いなくリハーサルの音です。疑念は確信へと変わり、目前の堤防へと駆け上がりましたよ。風向きのせいか、珍しくその日にははっきりと聞こえて来ました。次いで「Z伝説〜終わりなき革命〜」ですよ、これは堪りません。ももいろクローバーZが実際に歌っているんですから。
時折、寒空にレーザー照射が飛び交うのを眺めながらじっと耳を傾けていました。以降、「5 The POWER」から「ゲッダーン!」、「灰とダイヤモンド」の歌い出しを聴くことが出来ました。
どうしようもなく貴重な体験でしたね。
さて、肝心の『春の一大事』です。午前10時から物販開始と聞いていたので旧友と連れ立って早めに西武ドームへ向けて出発した訳なんですが、開始時間がとっくに前倒しされていましてすでに長蛇の列が。強い日差しの元、約3時間をかけてユニフォームとタオルを購入。辛かったです。
さて、『春の一大事』の本番です。購入したてのユニフォームを着込みつつ開場時間を過ぎて入場すると約3万人収容の会場の客席は大方、埋まっていました。唖然としながらアリーナ席へと降りて行きました。そうです、初参戦にして運良くセンターステージ横のかぶりつきだったんです。それだけで開演前からとても興奮しましたよ。
さて、いよいよ春の一大事』の始まりです。ライブ・ビューイングながら約1ヶ月前に参戦した『ももいろクローバーZ JAPAN TOUR 2013 「5th Dimension」』という春のツアー時とはまったくの別物なんだと大掛かりなステージ・セットから判りました。
Carmina Buranaの冒頭の部分が流されまして、すぐさま盛り上がります。最新アルバムの『5TH DIMENSION』の1曲目、「Neo STARGATE」です。迫力が違いますね。次いでMVでは地続きになっている「BIRTH Ø BIRTH」です。思わず気持ちが上がります。
そして、旧友がこれで嵌まったという「サラバ、愛しき悲しみたちよ」、年末年始辺りから急に好きになった「DNA狂詩曲」と続くんですが、これらついては何と生バンドの演奏によるものだったんです。嬉しいのを通り越してとても驚きました。
DOWNTOWN MOMOCLO BANDと紹介されたそのバンドは鍵盤に2人、金管が4人、パーカッションにコーラス隊も含む10名以上という万全の態勢。参りました。件の春ツアーでは『5TH DIMENSION』収録曲にしても、全編に渡って従来通りの運営でしたので。
『5TH DIMENSION』発売にあたって謳われた“次元上昇”とはこういう意味でもあったのかと茫然自失です。先回りしてしまいますが、本編の後半でゲストとして登場した南こうせつとの共演、もっと言ってしまうと翌日の『ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会 〜星をつぐもも vol.2 Peach for the Stars〜』での坂本冬美との共演の際にもこのDOWNTOWN MOMOCLO BANDが活躍した訳なんです。
「仮想ディストピア」やヘッドバンギング必至の「黒い週末」といった激しい演奏からフォーク、演歌までこなすということで相当、腕の立つ面々が集められているはずです。
これを機会にDOWNTOWN MOMOCLO BANDとの活動が本格的に稼働するとなるとももいろクローバーZ自身の更なる飛躍を期待することが出来ますよね。生バンドを導入することによって表現の幅を広げることが出来るということはこの大会で実証済みですし、ライヴならではの躍動感や醍醐味、ライヴとしての完成度も段違いのはずです。
「太陽とえくぼ」百田夏菜子に「だってあーりんなんだもーん☆」佐々木彩夏、「涙目のアリス」玉井詩織、そして「事務所にもっと推され隊」事務所に推され隊というソロ曲とユニット曲にも狂喜乱舞したほかに途中で挟み込まれた「上球物語 -Carpe diem-」のタイアップ決定の報せやサムライロックオーケストラによる演舞では休憩代わりの熱冷ましにはなりました。
「Z女戦争」、「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」といった大作シングル曲とともに「キミノアト」や「BIONIC CHERRY」も欠かすことなく。
「宙飛ぶ!お座敷列車」と「僕らのセンチュリー」ではアリーナ席とスタンド席との間を移動式ステージを駆使して走り抜けるという演出も。
大好きなカヴァー曲、「ツヨクツヨク」では本家のmihimaru GTと、南こうせつとは「あの素晴らしい愛をもう一度」と「スターダストセレナーデ」まで一緒に歌うという贅沢さ。とっくのとうに満腹です。鉄柵に身体を寄せながらの応援にも熱が入りましたし。
まだまだ終わりません。終盤に来て「ももクロのニッポン万歳!」、「オレンジノート」、そして感動の「灰とダイヤモンド」で締め括りです。
もう何も言うことがなかったです。凶暴極まりない「黒い週末」からしっとりと聴かせる「月と銀紙飛行船」の流れは前半の見どころのひとつでしたし、「Z伝説〜終わりなき革命〜」に「5 The POWER」、「ゲッダーン!」の3曲はまさに事前に耳にしたリハーサル通りの曲順ということでひとりほくそ笑むばかり。
勿論、まだまだ終わりません。アンコールでの1曲目が待望の「Overture」。何と言ってもこれがなくては始まりませんよね。そして、今度は生演奏の「Chai Maxx」ですよ。ひと溜まりもなかったですね、これには。盛り上がらない訳がないじゃないですか。ステージ上の火柱の熱さもしっかりと伝わって来ました。
スタンド席を駆け抜けた「ミライボウル」では本当は通常の踊りを観たかったんですが、それも良しとしましょう。
「走れ!」、そして「労働讃歌」で再びDOWNTOWN MOMOCLO BANDと合流して大円団を迎えます。本当に素晴らしかったです。少し延長された「走れ!」の出だしには何とも言えない胸騒ぎを覚えましたし、「労働讃歌」では生バンドならではの盛り上がりも最高潮に達した訳です。
「行くぜっ!怪盗少女」が抜けていたものの、あの小さな5人がここまでやってくれるのかという4時間半。これ以上、何も望むものはありません。「Neo STARGATE」と「神田川」が同居するという極めて特異な空間を成立させるのもももいろクローバーZならではでしょうし。いくつか緩慢な箇所も目立ちはしましたが、これだけ規模が大きくなると無理からぬことでしょう。
あの5人の意気込み、それぞれが胸に秘めた想いなどの言葉では言い尽くせないものを受け止めることが出来たのでないかと思っています。特に今回は鉄柵越しにももいろクローバーZの面々の懸命さは勿論のこと、運営陣や取材陣の苦労を目の当たりにすることもありました。ひとつの大会を成功させるために莫大な金額をかけ、多数の人員を割いていることを想像するのは容易ですが観客と一体となってライヴを成功させること、楽しむことを文字通りに肌で感じるに至りました。
それからももいろクローバーZの展望について思いを馳せることしきり。先は短いようで長いかと思えば結局は短いものです。今後の可能性に確かなものを感じましたので、より一層の活躍を祈るばかりです。
とか何とか余計なことを考えながら、感謝の気持ちを胸に会場を後にしたんです。追い出しにCorneliusの「Star Fruits Surf Rider」などが流されていました、“星をつぐもも”だけに。
まずはその前に新しいアルバム、『5TH DIMENSION』(2013)の発売翌日の夜のことです。
帰宅途中ではたと気が付きました、聞き覚えのある音楽が流されていることに。車道から離れて耳を澄ませると今度は「宙飛ぶ!お座敷列車」だとはっきりと判りました。いくら新譜の発売直後だからとは言え、どこのどいつがこんなに寒い中を窓を開けて大音量でと思いつつ、一方でイベントでも開催中なのかと奇異に感じました。何だか気持ちが昂り、もっと静かな場所へと足を急がせました。
案の定、「僕らのセンチュリー」が西武ドーム方面から聞こえて来るではないですか。間違いなくリハーサルの音です。疑念は確信へと変わり、目前の堤防へと駆け上がりましたよ。風向きのせいか、珍しくその日にははっきりと聞こえて来ました。次いで「Z伝説〜終わりなき革命〜」ですよ、これは堪りません。ももいろクローバーZが実際に歌っているんですから。
時折、寒空にレーザー照射が飛び交うのを眺めながらじっと耳を傾けていました。以降、「5 The POWER」から「ゲッダーン!」、「灰とダイヤモンド」の歌い出しを聴くことが出来ました。
どうしようもなく貴重な体験でしたね。
さて、肝心の『春の一大事』です。午前10時から物販開始と聞いていたので旧友と連れ立って早めに西武ドームへ向けて出発した訳なんですが、開始時間がとっくに前倒しされていましてすでに長蛇の列が。強い日差しの元、約3時間をかけてユニフォームとタオルを購入。辛かったです。
さて、『春の一大事』の本番です。購入したてのユニフォームを着込みつつ開場時間を過ぎて入場すると約3万人収容の会場の客席は大方、埋まっていました。唖然としながらアリーナ席へと降りて行きました。そうです、初参戦にして運良くセンターステージ横のかぶりつきだったんです。それだけで開演前からとても興奮しましたよ。
さて、いよいよ春の一大事』の始まりです。ライブ・ビューイングながら約1ヶ月前に参戦した『ももいろクローバーZ JAPAN TOUR 2013 「5th Dimension」』という春のツアー時とはまったくの別物なんだと大掛かりなステージ・セットから判りました。
Carmina Buranaの冒頭の部分が流されまして、すぐさま盛り上がります。最新アルバムの『5TH DIMENSION』の1曲目、「Neo STARGATE」です。迫力が違いますね。次いでMVでは地続きになっている「BIRTH Ø BIRTH」です。思わず気持ちが上がります。
そして、旧友がこれで嵌まったという「サラバ、愛しき悲しみたちよ」、年末年始辺りから急に好きになった「DNA狂詩曲」と続くんですが、これらついては何と生バンドの演奏によるものだったんです。嬉しいのを通り越してとても驚きました。
DOWNTOWN MOMOCLO BANDと紹介されたそのバンドは鍵盤に2人、金管が4人、パーカッションにコーラス隊も含む10名以上という万全の態勢。参りました。件の春ツアーでは『5TH DIMENSION』収録曲にしても、全編に渡って従来通りの運営でしたので。
『5TH DIMENSION』発売にあたって謳われた“次元上昇”とはこういう意味でもあったのかと茫然自失です。先回りしてしまいますが、本編の後半でゲストとして登場した南こうせつとの共演、もっと言ってしまうと翌日の『ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会 〜星をつぐもも vol.2 Peach for the Stars〜』での坂本冬美との共演の際にもこのDOWNTOWN MOMOCLO BANDが活躍した訳なんです。
「仮想ディストピア」やヘッドバンギング必至の「黒い週末」といった激しい演奏からフォーク、演歌までこなすということで相当、腕の立つ面々が集められているはずです。
これを機会にDOWNTOWN MOMOCLO BANDとの活動が本格的に稼働するとなるとももいろクローバーZ自身の更なる飛躍を期待することが出来ますよね。生バンドを導入することによって表現の幅を広げることが出来るということはこの大会で実証済みですし、ライヴならではの躍動感や醍醐味、ライヴとしての完成度も段違いのはずです。
「太陽とえくぼ」百田夏菜子に「だってあーりんなんだもーん☆」佐々木彩夏、「涙目のアリス」玉井詩織、そして「事務所にもっと推され隊」事務所に推され隊というソロ曲とユニット曲にも狂喜乱舞したほかに途中で挟み込まれた「上球物語 -Carpe diem-」のタイアップ決定の報せやサムライロックオーケストラによる演舞では休憩代わりの熱冷ましにはなりました。
「Z女戦争」、「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」といった大作シングル曲とともに「キミノアト」や「BIONIC CHERRY」も欠かすことなく。
「宙飛ぶ!お座敷列車」と「僕らのセンチュリー」ではアリーナ席とスタンド席との間を移動式ステージを駆使して走り抜けるという演出も。
大好きなカヴァー曲、「ツヨクツヨク」では本家のmihimaru GTと、南こうせつとは「あの素晴らしい愛をもう一度」と「スターダストセレナーデ」まで一緒に歌うという贅沢さ。とっくのとうに満腹です。鉄柵に身体を寄せながらの応援にも熱が入りましたし。
まだまだ終わりません。終盤に来て「ももクロのニッポン万歳!」、「オレンジノート」、そして感動の「灰とダイヤモンド」で締め括りです。
もう何も言うことがなかったです。凶暴極まりない「黒い週末」からしっとりと聴かせる「月と銀紙飛行船」の流れは前半の見どころのひとつでしたし、「Z伝説〜終わりなき革命〜」に「5 The POWER」、「ゲッダーン!」の3曲はまさに事前に耳にしたリハーサル通りの曲順ということでひとりほくそ笑むばかり。
勿論、まだまだ終わりません。アンコールでの1曲目が待望の「Overture」。何と言ってもこれがなくては始まりませんよね。そして、今度は生演奏の「Chai Maxx」ですよ。ひと溜まりもなかったですね、これには。盛り上がらない訳がないじゃないですか。ステージ上の火柱の熱さもしっかりと伝わって来ました。
スタンド席を駆け抜けた「ミライボウル」では本当は通常の踊りを観たかったんですが、それも良しとしましょう。
「走れ!」、そして「労働讃歌」で再びDOWNTOWN MOMOCLO BANDと合流して大円団を迎えます。本当に素晴らしかったです。少し延長された「走れ!」の出だしには何とも言えない胸騒ぎを覚えましたし、「労働讃歌」では生バンドならではの盛り上がりも最高潮に達した訳です。
「行くぜっ!怪盗少女」が抜けていたものの、あの小さな5人がここまでやってくれるのかという4時間半。これ以上、何も望むものはありません。「Neo STARGATE」と「神田川」が同居するという極めて特異な空間を成立させるのもももいろクローバーZならではでしょうし。いくつか緩慢な箇所も目立ちはしましたが、これだけ規模が大きくなると無理からぬことでしょう。
あの5人の意気込み、それぞれが胸に秘めた想いなどの言葉では言い尽くせないものを受け止めることが出来たのでないかと思っています。特に今回は鉄柵越しにももいろクローバーZの面々の懸命さは勿論のこと、運営陣や取材陣の苦労を目の当たりにすることもありました。ひとつの大会を成功させるために莫大な金額をかけ、多数の人員を割いていることを想像するのは容易ですが観客と一体となってライヴを成功させること、楽しむことを文字通りに肌で感じるに至りました。
それからももいろクローバーZの展望について思いを馳せることしきり。先は短いようで長いかと思えば結局は短いものです。今後の可能性に確かなものを感じましたので、より一層の活躍を祈るばかりです。
とか何とか余計なことを考えながら、感謝の気持ちを胸に会場を後にしたんです。追い出しにCorneliusの「Star Fruits Surf Rider」などが流されていました、“星をつぐもも”だけに。
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