Alex Chilton / 19 Years : A Collection Of Alex Chilton (1991)

Alex Chiltonの『19 Years : A Collection Of Alex Chilton』(1991)を聴いてみました。
Big Starの名盤、『Third / Sister Lover』(1978)からの5曲を含む19曲で19年を振り返るというベスト盤CDです。ソロとしては1970年代末から1980年代後半にかけての録音なんですね。
ペダル・スティールの音色が際立つ代表曲の「Free Again」から実は発売へと漕ぎ着けるまでに4年もかかってしまった件のBig Star時代の音源を挟みましてM7「Bangkok」にM9「Like Flies On Sherbert」、M10「My Rival」と続けざまに異形のロックン・ロールが打ち鳴らされるのは圧巻ですね。
Alex Chiltonのこの歌声。業が深い、深過ぎるんです。
ブルーアイド・ソウルのThe Box Tops時代から連なる深淵とでも言いましょうか。
カヴァー曲も割と収録されていまして、M8「Can't Seem To Make You Mine」の場合はあのThe Seedsですし、粘るベース・ラインに導かれるM13「Tee Ni Nee Ni Noo / Tip On In」のメドレーはSlim Harpo、そしてM15「With A Girl Like You」はThe Troggsといった具合に多岐に渡るというよりも支離滅裂ですね。
おまけにGipsy Kings版をCM曲として頻繁に耳にするM16「Volare」まで演っているんですから。
こんな風に無茶なことを演りつつ、だからこそこっそりと熱烈な支持を得ていたAlex Chiltonもすでに存命ではないという事実。これまた何とももどかしいものですね。
♪「Free Again」Alex Chilton
♪「My Rival」Alex Chilton
♪「Tee Ni Nee Ni Noo / Tip On In」Alex Chilton
♪「Lost My Job」Alex Chilton
♪「My Rival」Alex Chilton
♪「Tee Ni Nee Ni Noo / Tip On In」Alex Chilton
♪「Lost My Job」Alex Chilton
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