Luiz Bonfa & Maria Toledo / Braziliana (1965)

Luiz BonfaLuiz Bonfa & Maria Toledoという連名アルバム、『Braziliana』(1965)ですよ、と。
相も変わらず旧ブログからの転載ですよ、と。
映画『黒いオルフェ』の挿入歌として有名な「カーニヴァルの朝」と「オルフェのサンバ」の作者であるLuiz Bonfaと当時の奥方であったMaria Toledoとのデュオ作、『Braziliana』(1965)を聴いてみました。
本日の清々しい天候に気を良くして、何かボサ・ノヴァでもということから引っ張り出してみました。
夫妻の名義でのアメリカ録音であると同時に全曲彼らの手による1枚でもあります。
『黒いオルフェ』云々という枕詞も不要なのかも知れませんが、そのM3「Samba De Orfeu」が本作にも収録されています。
と言いつつも未だ体系的なことには明るくないのでして、ボサ・ノヴァの系譜にあってこのLuiz BonfaがGarotoとJoão Gilbertoとの中間に位置するギタリストであることを解説を読んで初めて知ることとなりました。
この超絶技巧のギタリストのボサ・ギターを存分に堪能することが出来る訳でして、さざ波のように細やかなギターの調べに思わず聞き惚れてしまうばかりです。
それに加えて、Maria Toledoの清楚な歌声やスキャットが色とりどりに舞い上がっては消え行く様子に今度はうっとりするばかりです。
楽曲によってはストリングスやピアノ、ドラムスなどが入りますが、それでも最小限の音数でありまして簡素の極みと言えます。
これぞ生粋のボサ・ノヴァといった塩梅です。
そのストリングスの滑らかさと相俟って、ふたりの仲睦まじさがこちらにも伝わって来ます。
夕方に雨が降ってしまったものの本日も過ごし易い天候でして。Luiz BonfaのCDならば、あともう1枚は持っているはずですのでまたの機会に、です。