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The Stairs / Right In The Back Of Your Mind (2006)

rightinthebackofyourmind
今回はThe Stairsの編集盤、『Right In The Back Of Your Mind』(2006)をば。
最初のアルバム、『Mexican R'n'B』(1992)前後の自宅録音も含むデモ音源などをまとめた貴重なCDですね。


当時、Edgar Summertimeによる偏執狂的な懐古主義の音作りが話題を呼びましたが、そんなモノラル録音の『Mexican R'n'B』やEPを買い逃したままであったことを未だに後悔しています。数年前に正式な2枚目のアルバムが発売されたとのことですが、再発売される兆しは見当たりませんね。
とにもかくにも20周年記念拡大盤を切望しております。


内容としてはデビュー曲のM1「Weed Bus」からM2「Mr. Window Pane」、M4「Laughter In Their Eyes」、M5「Out In The Country」にM9「Sometimes The World Escapes Me」、M10「Fall Down The Rain」といった具合に件の『Mexican R'n'B』収録曲が大半を占めています。
デモ音源ながら熱量の高い、感情が剥き出しの我武者羅さが好印象です
その中でも強烈極まりない禍々しさを発揮しているM3「Right In The Back Of Your Mind」は本盤の表題曲だけありまして相当に作り込まれています。


ライヴ音源でもあるBo Diddleyのカヴァー曲、M6「You Don't Love Me (You Don't Care)」で怪気炎をあげる一方、M8「Happyland」の放つサイケデリックな臭みはまさに1960年代後半の雰囲気を体現しています。


本編の最後の「We Could Be Happy」という隠しトラックを挟んで国内盤に追加収録された2曲が続きます。
解散間際の音源だというM16「What Has Gone Wrong With This World」に至ってはまさかと感じるほどの熱気溢れる演奏を目の当たりにすることが出来ますよ。


グループ結成から2枚目のアルバム、『Who Is This Is』(2008)のためのToe Rag Studio録音(M11「[Untitled]」からM14「Cabbage Man」の3曲でしょうか)まで失われたThe Stairsの音塊がここに。
これを聴いてしまったらたたでは済まされません。


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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
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