Emerson, Lake & Palmer の2枚目のアルバム、『
Tarkus 』(1971)です。
アルマジロと戦車が合体した怪獣、
Tarkus が佇むジャケット・デザインには思わず目を奪われてしまいますね。これだけで聴いてみようかなと思わせるものがあります。
という訳でデビュー・アルバムの『
Emerson, Lake & Palmer 』(1970)すら聴いたことがありませんが、シンセサイザーがより前面に押し出されているとのことなのでわざわざ遡って手を伸ばすほどでもないかと。
まずは表題曲のM1「
Tarkus 」については20分以上にも及びA面を費やすほどの壮大な組曲でもあるんですが、そのオーケストラ版が今年の
NHK 大河ドラマ、『
平清盛 』の予告に昨年から使われていることで局地的に話題になっていましたよね。
とても大袈裟なところが相性の良い証でしょうか、風雲急を告げるというような場面展開にはこういうプログレッシヴ・ロックが良く似合います。
7曲から成ることで緩急が上手い具合につけられていますし、アルマジロ戦車がすべてを蹴散らして邁進して行くような雰囲気を存分に味わうことが出来るのがよろしいのかと。
それに比べまして、それぞれちんまりとした6曲が収められたB面の印象はどうしても弱いんですよね。M7「
Are You Ready Eddy? 」なんかは何故だかロックン・ロール丸出しですし、全体的に面白みに欠けるとしか言いようのない内容です。
それだけ素人の耳で聴いてもM1「
Tarkus 」が強烈極まりないということなんですよ。
スポンサーサイト
え~なんとタルカスが大河ドラマに! ということで早速youtubeで見ましたが、アレンジがやや和風ですね。大袈裟な感じも大河ドラマにピッタリでしょうか?
自分もあまりB面は好きでないのですが、片面が大曲、もう片面が小曲集というプログレのアルバムは色々なところで見ますね。両面を大曲で埋めないための市場を意識した配慮なのでしょうか。
いたちさん、コメントをありがとうございます!
プログレッシヴ・ロック云々よりも、このオーケストラ版自体は商品化されていましてそれを採用してみましたという流れかも知れませんね。
これで毎週、観る理由ができたような感じですよ。
B面についてはこちらにも大曲を収めてしまったらアルバムとして大味になってしまいかねないですよね。配信が当たり前になって今やアルバムの体裁すら曖昧ですが、AB面から成り立つ作りってやはり良いもんだなぁと思います。
♪ 北沢オーストラリアさん、久し振りにコメントできるネタなのでします。(笑)
自分の中ではE,L&Pって世間で言われている程に評価が高くないグループなのですが、この " Tarkus " と次作の Live は特に苦手です。
もちろん、すべてリアルタイムで聴いていたけれど、とりわけ" Tarkus " はPグレと無縁そうな人でも買っていたので、随分と売れたアルバムだと思います。
近所からポコポコというシンセの音が聴こえてきた時には笑ってしまったし。
あ~、あいつも聴いているんだってね。
> デビュー・アルバムの『Emerson, Lake & Palmer』(1970)すら聴いたことがありませんが、シンセサイザーがより前面に押し出されているとのことなのでわざわざ遡って手を伸ばすほどでもないかと。
好みもありますが、まさに70年代のブリティッシュ・ロックらしい音を求めるのであれば、僕は 1st しかないと思っています。
3種類のヴァージョンを PC にロスレスで保存してありますが、その中で
ボートラ収録の SHM-CD がお薦めかも。
ただ、ちょっと高い価格設定なので、中古で探してみると良いかもしれませんね。
Tarkusと言うと、「趣味の悪いジャケット」というリストの常連ですが・・・(笑)
私もファーストは良しとして、このセカンドは×でした。
エマーソン自体、Nice時代の方がどちらかというと好みです。当時バカ売れした「展覧会の絵」も個人的には?でしたし・・・
B-3にナイフを突き刺すとか、「なんかな~」でした。(笑)
Polar Bearさん、コメントをありがとうございます♪
いやはや、大変にためになる内容のコメントをいただけて嬉しいです。
私のような素人はどうしても短絡的にジャケット・デザインから入ってしまうんです。そして、この1枚きりで充分だろうと生半可なことまで考えていましたのでPolar Bearさんのご教示通りに1stも聴いてみる必要があるなと感じました、ありがとうございますね。
実際のところ、改めてB面にはがっかり感がありましたもので。
MOREさん、こちらにもコメントをありがとうございます!
MOREさんも守備範囲が広いっすね~。
えーと、もう私の場合はジャケット買いです。こういう絵柄だと逆に興味津々という訳で。
なるほど、やはり1stなんですねぇ。ますます関心が!そして、Niceの存在。遡ってみるのも面白そうですっ。ご協力をありがとうございました~。