The Times / I Helped Patrick McGoohan Escape (2006)

映画、『Upside Down -The Creation Records Story-』(2010)にきっちりと出演しているEdward Ball。あのCreation Recordsの幹部として活躍していたかと思うと苦労が偲ばれます。
そんなEdward Ballが1980年代に結成したグループがThe Timesなんですが、この『I Helped Patrick McGoohan Escape』(2006)のような編集盤が待ち遠しいかったので、随分と重宝しています。未発表ヴァージョンや別テイクがいくつも追加収録されていますので無駄にありがたいですね。
その活動を総括するような内容な訳なんですが、表題曲のM1「I Helped Patrick McGoohan Escape」といった極初期音源はやはり、もともとTelevision Personalitiesの一員だっただけありまして音の質感が同じようなものなので、それはそれで微笑ましいところではありますね。最近では元の鞘に収まっていますしね。
この辺はまったく知らないままでいたので未だに新鮮に感じます。
そして、何より全体的に古のブリティッシュ・ロックの香りが濃厚ですし、M7「Song For Joe Orton」を筆頭にThe Beatlesからの影響が顕著に現れていますよね。
M9「London Boys」やM15「Goodbye Piccadilly」といったその土地に根差した要素が満載なところもまさに魅力的です。
そんな訳でThe Timesを聴いてしまいますとブリットポップ云々などどうでもよろしくなって来るんですよ。それに最終的にはEdward Ball自身も単独作を発売するなどミュージシャンとしては充実、発展して行っている様子ではありますが、どちらかと言えば玄人受けすることに変わりないようです。
♪「I Helped Patrick McGoohan Escape」The Times
♪「David Jones」The Times
♪「Goodbye Piccadilly」The Times
♪「David Jones」The Times
♪「Goodbye Piccadilly」The Times
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