Idha / Troublemaker (1997)

前回のエントリに続きましてIdhaの2枚目のアルバム、『Troublemaker』(1997)です。この魅惑的なジャケット写真に惑わされてしまうのも無理はありません。
前作、『Melody Inn』(1994)の可憐なカントリー調からはかけ離れた要素が散見されるこの『Troublemaker』にも夫君のAndy Bellが全面的に関わっているとのこと。Rideの解散前後の時期なんですね。
以前よりも予算が割り当てられているでしょうに、残念ながら平たく言ってしまいますとたいして面白くない内容です。どうしてこうなったというよりもそもそも各曲の魅力に欠けるところもあるのではないでしょうか。期待は禁物ですね。
優雅なストリングスが被せられたM1「Sorry Sorry」やM10「Just Moved In」、ホーンが添えられたM3「Going Down South」にワルツの「Sweet September Rain」までもがシングル曲とのことです。ほかの収録曲ともなりますとさらに印象が薄い訳なんです。
何の変哲のなさにもそれなりの良さというものがあるはずなんですが、今回ばかりは何とも中途半端なポップ・ミュージックでしかないようです。
そうは言いましても、いちばん気に入っているのは前作の路線を引き継いでいるM9「Fields Of Avalon」ですね。この辺りの艶っぽい感触とともに従来の素朴なゆったり感を持ち味としてもらうとしっくりと来そうです。
♪「Sorry Sorry」
♪「Troublemaker」
♪「Troublemaker」
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