Idha / Melody Inn (1994)

映画、『Upside Down -The Creation Records Story-』(2010)で紹介されなかったミュージシャンたちがまだまだいらして。今回のIdhaの場合も仕方ないかとも思います。
という訳で最近、新機能の追加が著しい旧ブログからIdhaのデビュー・アルバム、『Melody Inn』(1994)の転載です。
Idhaという方は現在、引退状態であり元Ride・現OasisのAndy Bellの奥様です。
1991年7月8日に行われたRideのNHKホール公演を観に行った時のことです。
座席を確認した後、ふとロビーへと向かいました。
当てもなくうろついていたところ、絶世の美女が独り、微笑みを浮かべながら佇んでいるのを見掛けました。
すかさず思いました。「なんでRideなんかのライヴに、こんな綺麗な女性が!?」。
時が経ち、Creation Recordsより突如として本作『Melody Inn』(1994)が発売されました。
果たしてその作風は柔らかな女流カントリーというもので、唐突にして出会い頭の衝撃を受けました。
当然、こう思いました。「なんでCreationからこんなレコードが!?」。
M8「Hickory Wind」がGram Parsons作であることは当時、既に認識してはいました。
一方、ピアノとハモンド・オルガンで力添えしているIan McLaganについて、Small Facesのことなどひとつも知りもしませんでした。
ブックレットに掲載されている写真の1枚、自動車のボンネットの上で彼女と一緒に収まっているのを観て「誰だこの中年は」といった有様でした。
その後、Rideを積極的に聴くこともなくなった頃にとある雑誌でIdhaとAndy Bellの仲を報じる記事を遅ればせながら目にしました。
雷に撃たれたかのような衝撃を受けました。
「世の中、うまいこと出来てるなぁ~」。
実はひとつ年下なのですね、彼女・・・。
ちょっとした昔話です。そんな訳で甘酸っぱい記憶を辿るお時間でした。