The Groovy Little Numbers / The 53rd & 3rd Singles (1998)

先日のSuperstarのエントリのついでにThe Groovy Little Numbersを。中心人物のJoe McAlindenが1980年代後半に組んでいたグループの『The 53rd & 3rd Singles』(1998)という編集盤です。
5年前のエントリを旧ブログから転載します。
Joe McAlindenとCatherineの2人きりのグループ、The Groovy Little Numbersが残したたった2枚の12インチ・シングルを併せたCDです。
The Groovy Little Numbersと並行してBMX Banditsのベーシストとしても活躍した恰幅の良いJoe Mcalindenはサックスやヴァイオリン、ピアノにコーラスまでをも操りグラスゴーのギターポップ界隈で多才ぶりを発揮。その上作曲能力にも長けているため、収録曲はどれも水準(←何のでしょう)を軽く超えています。
『You Make My Head Explode』(1987)からのM1「You Make My Head Explode」では可愛らしいパーカッションが印象的です。ただし、盤起こしのためなのか手持ちのCDには大きめの針音が入っており残念です。
M3「Windy」は、Teenage Fanclubが『Thirteen』(1993)のM1「Hang On」の終盤で採り入れたThe Associationのカヴァー曲でもあります。
BMX BanditsのFrancis MacDonaldがドラムを務めた『Happy Like Yesterday』(1988)ではボサノヴァ風味のM6「A Place So Hard To Find」が出色の出来です。
そして、彼らの一世一代の名曲がM4「Happy Like Yesterday」です。サックス・ソロが蛇足なのがこれまた残念ですが、それを差し引いても珠玉のギターポップ・アンセムです。
この初々しさと瑞々しさ。何よりもこれは永遠ですね。
それにこうしたBMX Bandits周辺の音に触れていますと、1990年代始めに興った新しい潮流の裏にはAztec CameraやOrange Juiceなどの1980年代前半からの影響が綿々と受け継がれて来たからこそだと感じずにはいられません。
♪「Shoot Me Down」The Groovy Little Numbers
♪「A Place So Hard To Find」
The Groovy Little Numbers