The Telescopes / Precious Little (1990)

The Telescopesの『Precious Little』(1990)です。Creation Recordsからの第1弾シングルです。
これまでのThe Telescopes、例えば『Taste』(1989)というアルバムの頃と比べて成長の跡が確実に見て取れます。粗野な音の作りだったところが整理整頓され、ひと皮剥けつつサイケデリックな要素が倍増。聴いていて心地良さをとても感じます。
M1「Precious Little」にはまだまだ若干の凶暴性が宿っていますね。このくらいの絶妙なさじ加減が良いのかも知れません。
実際には後追いで聴き始めた訳なんですが、大好きなCreation Recordsへと移って来てから本盤も含めて4枚もシングルを連発させたので凄く期待させられたもんです、アルバムに対して。結局は直前の『Flying』(1991)から2曲が『The Telescopes』(1992)に収録されたんですが、音像の激しさと煌めきがまるっきり異なるので納得ですね。
ぶっきら棒な歌は相変わらずですがM2「Deep Hole Ends」やM3「Never Hurt You」での静謐感も好みです。一直線に突き立てられるギターの荒々しい音色にも思わずぐっと来てしまいますし。
M4「I Sense」も含めて割とあっさりと終わってしまうように全体的に聴こえるのが難点でしょうか。あとは遠くの方でMy Bloody Valentineがちらついて見えてしまうことはどうしようもないことですよね。
♪「Precious Little」The Telescopes
♪「Precious Little」The Telescopes
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