Felt / Crumbling The Antiseptic Beauty (1982)

映画、『Upside Down -The Creation Records Story-』(2010)の中でPrimal ScreamのBobby Gillespieからたったひと言で片付けられてしまったFelt。1980年代後半に5枚以上のアルバムをCreation Recordsに残している割には何とも雑な扱いです。
最初のアルバム、『Crumbling The Antiseptic Beauty』(1982)です。Cherry Red Recordsからです。
そんなことを言っている割には最近になってから聴き始めたのでした。今までそのCherry Red Recordsの『Pillows & Prayers』(1982)でしか聴いたことがなかったんですが、薄っぺらい紙ジャケット仕様のCDとして再発売されましてようやく購入してみたからです、
何と言っても繊細極まりない演奏にLawrenceの虚ろな歌声が乗るその刹那、それはもうFeltだけの音でしかない訳ですよ。一聴して判るこの唯一無二の音世界に胸をときめかせないでどうするんだという感すらあります。
たったの6曲だけなのに過不足を感じさせることのない内容は各曲の尺が決して短くないことも理由のひとつなのかも知れません。なかなかに聴き応えがあります。
ズンドコなドラムスすらも入らないギター・インストゥルメンタルのM1「Evergreen Dazed」の美しさ。言葉を失ってしまいますね。
奇を衒うことのないLawrenceの歌、そして陰りのある音の作りがアルバム全体を支配しています。その肌触りには多少の違和感だけでなく、ふとした優しささえ感じられるように思います。
♪「Evergreen Dazed」Felt
♪「Fortune」Felt
♪「Birdmen」Felt
♪「Cathedral」Felt
♪「I Worship The Sun」Felt
♪「Templeroy」Felt
♪「Fortune」Felt
♪「Birdmen」Felt
♪「Cathedral」Felt
♪「I Worship The Sun」Felt
♪「Templeroy」Felt
スポンサーサイト