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Chess Club Rhythm & Soul (1996)

chessclubrhythmsoul
外出する必要があったのに雨天中止です。代わりにこの『Chess Club Rhythm & Soul』(1996)というオムニバス盤CDを聴いてみました。
今回も旧ブログからの安直転載ですけれども。

1960年代前半、イギリスの若者たちを熱狂させた本場アメリカのブラック・ミュージック、つまりモッズ御用達なんて言葉を連想させる全25曲がひしめき合っています。


フラミンゴ・クラブをあしらったジャケット・デザインが抜群に秀逸である、Chess Records及びその傍系レーベルの音源をまとめ上げた編集盤がこの『Chess Club Rhythm & Soul』(1996)です。
筋金入りのソウル・ファンからしてみればどうにもこうにも中途半端な選曲であろうことは想像に難くないのですが、溌剌とした中にも漂うこの手の猥雑さに抗う術を知りません。


Chess Recordsと言えば、ブルース一辺倒という印象が一般的ではありますが、そこはやはり天下の大レーベル、幅広くR&B全般を押さえ切っています。意外にもファンキーで黒光りさえし、またとびきりヒップなダンサーまでもが掻き集められています。


冒頭を飾るど迫力極まりないEtta Jamesやその彼女とデュエットするSugar Pie DeSantoの重心が低い歌が典型ですが、文字通り火を噴くようなM11「Fire」を熱唱するKoko TaylorからM17「Who's That Guy」 にて意外と健闘するThe Kolettesまで女性陣も活躍しております。


M2「Messin' With The Man」は大御所、Muddy Watersの想像を超えるほどにR&B色の強い1曲です。後の『The Muddy Waters Woodstock Album』(1974)などがあるので周囲が考えるほどMuddy Waters本人は凝り固まってはいないのかも知れません。
もうひとりの大御所、余裕綽々のBo DiddleyによるM5「Ooh Baby」もまた如何わしさ満点の緩いR&Bです。
さらにはやはり大物ブルースマン、Little MiltonもM20「Grits Ain't Groceries」という貫禄のブルーズン・ソウルをぶちかましてくれます。


変わったところではM4「SummertimeGeorge Gershwinを見事に歌いこなすこのBilly Stewartというシンガーのべら棒な上手さに舌を巻いてしまいます。言葉巧みにスキャットを炸裂させ、独自の解釈で以て展開させるこのカヴァー曲も必聴です。
同じくKent Records編纂の都会派ソウル集『Chess Uptown Soul』(1997)に収録されている「Sitting In The Park」(1965)においてもこのうえない美声を披露しています。


Maurice & Macというデュオが力強く歌い切るM6「You Left The Water Running」やM8「Can't Make It Without You」にて、1950年代後半から幾つものグループを経てソロとしてもシングル盤を細かく放って来た苦労人、Fred Hughesがじわじわと責め立てるなど前半の流れには実に気持ちの良いものがあります。


グルーヴが渦巻くオルガン・ジャズのM9「Ain't It」やピアノが縦横無尽に跳ね回るM19「Function At The Junction」も交えつつ、 M14「My Babe」やM15「Help Me」といった言わずと知れた大定番にして大名曲をしっかり忍ばせて中盤を引き締めにかかります。


面白いことに、しこたまファンキーなドラム・ブレイクが炸裂するM18「Here Comes The Judge」の掛け合いの中に、どうしても“皿うどんっ!”と聞こえる叫び声が発せられる場面があります。


終盤の流れに若干、脇の甘さを感じてしまうのですが最後の最後はTommy Tuckerによる古典中の古典M25「Hi-Heel Sneakers」で渋く締めるという塩梅です。



何とも濃密で血の気の多い現場の雰囲気をほんの少しでも味わうことが出来そうな内容です。雨天に限らず出不精にはぴったりの編集盤でございます。


収録曲は以下の通りです。
M1「Mellow Fellow」Etta James
M2「Messin' With the Man」Muddy Waters
M3「GIt Out」Mitty Collier
M4「Summertime」Billy Stewart
M5「Ooh Baby」Bo Diddley
M6「You Left The Water Running」Maurice & Mac
M7「Hey Mr. D.J.」Bobby Moore & the Rhythm Aces
M8「Can't Make It Without You」Fred Hughes
M9「Ain't It」Jack McDuff
M10「Let's Wade In The Water」Marlena Shaw
M11「Fire」Koko Taylor
M12「Do I Make Myself Clear」Sugar Pie DeSanto & Etta James
M13「Knife And A Fork」Kip Anderson
M14「My Babe」Little Walter
M15「Help Me」Sonny Boy Williamson
M16「Good Morning Little Schoolgirl」Don & Bob
M17「Who's That Guy」The Kolettes
M18「Here Comes The Judge」Pigmeat Markham
M19「Function At The Junction」Ramsey Lewis
M20「Grits Ain't Groceries」Little Milton
M21「Must I Holler」Jamo Thomas
M22「Every Day I Have To Cry」Steve Alaimo
M23「Musty Rusty」Lou Donaldson
M24「I Don't Wanna Fuss」Sugar Pie DeSanto
M25「Hi-Heel Sneakers」Tommy Tucker

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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
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