Linda Lewis / Lark (1972)

強風ではありましたが、本日も優しい日射しのおかげで快適な1日でした。Linda Lewisの『Lark』(1972)を聴きました。
のっけから本当に美しい音楽が響き渡ります。思わず浮き足立ってしまう軽やかさが特長のM1「Spring Song」を聴けば一発ですよね。細やかに刻まれるアコースティック・ギターの音色に独特の魅力を放つLinda Lewisの歌声。
頭を空っぽにして何も考える必要のない音楽ですね。音楽が持つその豊かさに身を委ねるだけで良いんですから幸せさえ感じてしまいます。素晴らしいのひと言。
聴き進めて行くに従ってうっとりとすると同時に驚くことも多いのはR&B、ソウル・ミュージックは勿論のことゴスペル風味からフォークの手触りまで天賦の才と言いましょうか、Linda Lewisに備わった資質の成せる業だと、そういうことなんですよね。
B面に当たる後半の流れが特に秀逸ですね。M7「Old Smokey」から始まる、清らかな水が淀みなく滑り落ちて行くかのような。
そして、M11「 Waterbaby」で魅せるしなやかなノリの良さにも光り輝くものがありますよね。
えんや~とっとなリズムも楽しいんですが、何とも怪しく神秘的なM12「Little Indians」を聴くまでもなく、傑作たらしめる要素が充分に溢れていますね、この『Lark』には。最後の最後に雲雀のさえずりが被せられて終わります。
国内盤CDが世界初CD化だったことも誇らしく思えて来ます。
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