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Agincourt / Fly Away (1970)

agincourt
Agincourtの『Fly Away』(1970)というアルバムです。
手持ちのCDには2曲が追加収録されていまして、M15「Though I May Be Dreaming (Stereo)」ということはアルバム自体はモノラル録音ですね。


アシッド・フォークだという触れ込みなんですが、実際にはしっかりとフォーク・ロックしていますよね。M2「Though I May Be Dreaming」くらいでしょうか、幽玄な雰囲気を漂わせているのは。
自主制作と言われれば音質的に見劣りする部分があるものの、演奏そのものは想像以上に器用なんです。男女ヴォーカルを使い分けてみたり多彩な楽器を盛り込んだりとまったく侮ることができません。女性ヴォーカルがこれまた可憐なんですよね。


冒頭に置かれた「When I Awoke」などはフルートの音色と相俟って繊細な印象が強く、もっとフルートが中心のM4「Joy In The Finding」がとても牧歌的なインストゥルメンタルであったりしますが、ただのフォーク・ロックでは済ませられないことが判って来ます。
M6「All My Life / Mirabella」では意外な展開が待ち受けていたりと何とも一筋縄ではいかないんです。M10「Barn Owl Blues」では引き締まったリズムの上をスキャットが踊り、尚かつオルガンが饒舌という黒い1曲なんですから驚きます。


締めくくりのM12「Through The Eyes Of A Lifetime I) The Poem II) Peace Of Mind III) Closing In」なんてのはさらに芸が細かくて、ちんまりとはしていますが詩の朗読から始まる3部作と来ています。
こんなに面白い内容だとは本当に思わぬ収穫ですね。


♪「When I Awoke」Agincourt



♪「Though I May Be Dreaming」Agincourt



♪「Joy In The Finding」Agincourt



♪「All My Life」Agincourt



♪「Lisa」Agincourt



♪「Dawn」Agincourt



♪「Barn Owl Blues」Agincourt



♪「Through The Eyes Of A Lifetime I) The Poem II) Peace Of Mind III) Closing In」Agincourt



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No title

自主制作リリースのアルバムですから、自動的に超レア盤になる、の典型かな?
アシッド・フォークとサンシャイン・ポップの中間でしょうか。女の子の声はへにょへにょポップですね。(笑)
いやあ、こういうのにハマると大変ですよー。(苦笑)アシッド・フォークはIncredible String BandとかPearls Before Swineあたりに留めておくのが賢明かと思います。

MOREさんへ

MOREさん、こちらにもコメントをありがとうございますね~。

MOREさんもずいぶんとお詳しいですね。名前だけは知っていたんですが、聴いてみてホントに良かったです。
いろいろなものから影響を受けての音なんでしょうが、ポップでありながらプログレシッヴ・ロック臭まで感じてしまいます。これは後のIthacaというグループに繋がるんでしょうか。

Pearls Before Swineを聴いたことがないので今後の課題ということで、ご教示をありがとうございます!Incredible String Bandは何というか、面白いんですけども奇天烈ですねぇ。
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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
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