Twink / Think Pink (1970)

Twinkの『Think Pink』(1970)を聴いてしまいました。とても重たい内容ですので気持ちに余裕が生まれる連休中でもないと聴く機会がありませんしね。
手持ちのCDはAkarma Recordsから再発された強いて言えば紙ジャケット仕様なんですが、これが何とも大雑把な作りなんですよ。
本盤は妙にサイケデリック・ロックに対して関心を持っていた時に背伸びして手に入れた1枚でして。確かTomorrowを先に聴いてはいたんですが、『S.F. Sorrow』(1968)でもドラマーとして収まっていたThe Pretty Things自体をまだ聴いたことがなかった記憶があります。
でもって未だにThe Pink Fairiesを聴いたことがないいんですよね。
内容としては初っ端のM1「The Coming Of The One」から酷く混沌とした様相を呈していまして、みぞおちにゆっくりと突き刺さって来るような音塊です。こういうのも決して嫌いではないので危うく飲み込まれそうになってしまいますね。
M4「Tiptoe On The Highest Hill」も危険ですね。真綿でじっくりと首を絞められて行くような感覚に襲われてしまうんですから。悪い夢でも見てしまいそうな音楽ですよ、本当に。
酩酊感を誘うM3「Dawn Of Majic」、とても原始的な響きが特色のM6「Mexican Grass War」なども激しいですよね。M7「Rock And Roll The Joint」の歪みっぷりにも痺れてしまうところはあるにせよTwinkたちがどのような状態で録音したのかなんて恐ろしくて考えたくもないです。狂気の沙汰だったんでしょうね、きっと。
一方で不思議と陽気なM9「Three Little Piggies」がひと際、浮き上がっています。M10「The Sparrow Is A Sign」の脱力加減も良い雰囲気ですよね。
そんな中で、渦巻くサイケデリアに思わず目も眩むM2「Ten Thousand Words In A Cardboard Box」もとても好きなんですが、どこか無国籍風なM8「Suicide」がいちばんのお気に入りです。
何となく敬遠したくなるようなアルバムではありますがイギリスのサイケデリック・ロックとして一級品であることを再確認いたした次第です。
♪「Ten Thousand Words In A Cardboard Box」Twink
♪「Tiptoe On The Highest Hill」Twink
♪「Rock And Roll The Joint」Twink
♪「Suicide」Twink
♪「Three Little Piggies」Twink
♪「Tiptoe On The Highest Hill」Twink
♪「Rock And Roll The Joint」Twink
♪「Suicide」Twink
♪「Three Little Piggies」Twink
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