Roger Nichols And The Small Circle Of Friends / Full Circle (2007)

Roger Nichols And The Small Circle Of Friendsのアルバム、『Full Circle』(2007)を聴いてみました。
まさかの2枚目ですね。『Roger Nichols And The Small Circle Of Friends』(1967)以来、40年ぶりのアルバムです。奇跡的ですよね。
一聴して前作にも増して無記名的な演奏ではありますし衝撃度もそれほどでもないんですが、カヴァー曲を含め相変わらずの普遍的なメロディーが満載という訳で嬉しくなって来ますね。流麗な兄妹コーラスも40年前のままとはいかないとしても及第点ではないでしょうか。
「Don't Take Your」や「Love So Fine」ばりに飛び跳ねたくなるようなものは控えめに見てもM7「You're Foolin' Nobody」とM9「Always You」くらいに留まっているので、全体としてはぐっと落ち着いたしっとり加減が余計に強調されていますね。それに年輪の重ね具合が表れますよね、当然のことながら。
限りない広がりを感じさせるM12「Look Around」にはすっかり心酔してしまいますし。
それだけにM6「Winner's Theme」という場違いなインストゥルメンタルがますます浮き上がりますね。こういう夢のような企画が実現するにはこうした強行策も通ってしまうようです。
多少の粗相には目をつぶるとしまして。腐っても鯛という言葉もございますし。いつまで経ってもRoger Nichols And The Small Circle Of Friendsの音楽は美しいままですね。
スポンサーサイト