Paul Butterfield's Better Days / Paul Butterfield's Betters Days (1973)

今夜はPaul Butterfield's Better Daysのアルバム、『Paul Butterfield's Better Days』(1973)を聴いてみました。
この辺りの音には普段からあまり接していないのでとても新鮮です。
このグループの顔ぶれ自体が凄いんですよね。もっともAmos GarrettやGeoff Muldaurの音盤を聴いたことすらないので情けない限りなんですけれども。
いずれにしてもRonnie Barronによる転がり続けるピアノも大きな鍵を握る演奏ですね。そうでしたか、思わず納得のニューオーリンズ出身なんですね。肝心のPaul Butterfieldが奏でるハープをよそにこんな節穴の耳でも少しは判る気がします。
極上の出来映えのM2「Please Send Me Someone To Love」をはじめとしてカヴァー曲の方が多いんですが、ブルースもR&Bも飲み込んで昇華したまさにPaul Butterfield's Better Days独特の音になっているんですから困ってしまいますよ、良い意味で。
熱いせめぎ合いが聴きものの以前のブルース・ロックとは趣がどうしたって異なる訳ですが、熱量は違えどこの熟れ具合が堪りませんね。味わい深いのにもほどがあります。豊穣そのものの音楽、としか言いようがありません。
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