Stereolab / Fab Four Suture (2006)

今月のStereolabは『Fab Four Suture』(2006)です。
2005年から2006年にかけて発売された合計6枚の7インチ・シングルをまとめた編集盤とのことです。実はすでに完全に後追いなので今回のために初めて聴いています。このジャケット・デザインはゆらゆら帝国の『空洞です』(2007)に通じるものがありますね。
2000年代半ばと言いますとブログを始めた時期に当たりまして、7インチ・シングルの発売を連発していたことを知ってはいましたが、この頃になるとStereolabのことをほとんど気にかけていませんでした。まさか6枚にも及んだとも知らなかったですし、わざわざ追いかける気力もなかったんですよ。
やはり、物足りなさを感じてしまいます。録って出しの量産体制も1枚の編集盤としてまとめみたのも成り行き任せだったのかどうか判りませんが、どれもシングル曲の割には手応えが薄い訳ですよ。とりわけM1「Kyberneticka Babicka Pt.1」とM12「Kyberneticka Babicka Pt.2」の2曲は結果的にアルバムの幕開けと締めくくりにはしっくりと来るんですが、シングル盤としてはこれらが両面に配されているなんていうのは厳しいですよね。
大好きなStereolabがこんな程度で良いのだろうかという思いが頭をよぎりますね。
とびきりにポップなM6「Visionary Road Maps」やM7「Vodiak」なんてのもあるにはあるんですけれどもね。抽象的のようでいて音数が多く凝った作りなんですが、やっつけとは言わないまでもまだまだ手の入れようがあるのではと強く思いますよ。
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