The Famous Davis Sisters (1996)

新年早々、ゴスペルも聴いてみたくなりましてThe Famous Davis Sistersの編集盤、『The Famous Davis Sisters』(1966)を選んでみました。
たっぷり24曲と物量的にも圧倒されてしまいますが、内容も非常に濃密このうえない1枚。Savoy Records時代の1955年から1962年の録音だそうです。
P-Vine Recordsにはお世話になりっぱなしですね。
簡潔なリズムとピアノ、さらりとしたオルガンの音色のみを背に歌いまくるは煽りまくるは烈火の如しです。どっしりと踏ん張り、力強く叫び吼え続ける。圧巻ですね。リードを取るのはふたり、バック・コーラスとの絡みも絶妙ですし、これはもう熱風を浴びせられているかのようですよ。
従兄弟のピアニストも歌うので表現の幅もより広がるというものですね。
序盤で計らずも震えを覚えてしまうのはM6「Shine On Me」なんです。明らかに漂う空気が違うんです。オルガンとピアノを伴いつつ息の合った姉妹たちの声の重なりを突き破るリードの迫力。
言葉を失ってしまいますね。
神への一途な思いが昇華された挙げ句、これほどまでに加速して行く様相を音だけを通してでも目の当たりすることはとにかく得難いことです。その尋常ではない高揚感は神を強く求める願いの表れでしかないんですよね。
宗教観と言いましても人それぞれですし骨抜きの状態のこちらとしても敬虔な気持ちを少しは持ち合わせてつもりではありますが、単に音楽として接するしかないので何だかむず痒い距離感を保ったまま、というところなんです。
♪「Jesus, My Precious King」The Famous Davis Sisters
♪「We Need Power」The Famous Davis Sisters
♪「Tired」The Famous Davis Sisters
♪「By And By」The Famous Davis Sisters
♪「We Need Power」The Famous Davis Sisters
♪「Tired」The Famous Davis Sisters
♪「By And By」The Famous Davis Sisters
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