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Stereolab / Instant 0 In The Universe (2003)

instant0
今月のStereolabは『Instant 0 In The Universe』(2003)です。5曲入りのEPです。
長年に渡ってバック・ヴォーカルなどを務めて来たMary Hansenを事故によって失ってから初めてのリリースです。


冒頭のM1「...Sudden Stars」、前にも聴いたことがあるような印象もあるんですが気のせいでしょうか。いつも以上にと言いましょうか、気のせいでなければいつにも増して夢心地な浮遊感がたっぷり。そしてこの疾走感、心地良さの理由としてはドラムスの多重録音が鍵となっているようですね。
忘れてしまう訳にはいきませんが、悲しむべき出来事を払拭してくれそうな1曲です。


M2「Jaunty Monty And The Bubbles Of Silence」では明るくて自然とうきうきして来るような胸躍る滑り出しが秀逸です。滑り出しと言っても前半がずっとそんな具合にインストゥルメンタル一色のうえにサビらしいサビもないんですが、きらびやかさが目立ちまして楽しい1曲ですね。


残りのM3「Good Is Me」、M4「Microclimate」とM5「Mass Riff」の場合、どうもふたつくらいの曲想をひとつにまとめてしまえという魂胆が丸見えなんですよね。勿論、そこはStereolabなりに上手く出来上がってはいるんですが、せっかくのEPなんですから手抜き紛いのことを勘弁していただきたいなと。それぞれ演奏も引き締まっていますし悪い訳ではないのに3曲も続いてしまうとどうしても類型的に感じられますよね。
7インチ・シングルのB面には「Hillbilly Motobike」なるものが収録されているらしいんですが、こちらも期待することが出来なかったりするんでしょうか。と思ったら『Margerine Eclipse』(2004)収録曲なんですね。次回のエントリに備えておきましょう。


それはそれとしまして、やはりこの時期の典型的なStereolab節と言いましょうか、洒落たラウンジ感覚溢れる要素とちょっとした実験的な冒険が混在した仕上がりとなっておりますね。結果、それが非常にポップなものとして結実しているからこそStereolabを追い掛けている訳ですね、はい。


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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
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