Saint Etienne / Foxbase Alpha (1991)

リンク先さまのkura_moさんがエントリなさっていたSaint Etienneの『Foxbase Alpha』(1991)を旧ブログから転載してみました。
1990年代始め、学生時代のことでした。まさかのNeil Youngの「Only Love Can Break Your Heart」で鮮烈にデビューを飾った彼ら。このカヴァー曲を歌っているのはSarah Cracknellではないのでした。
平たく言うとジャケット・デザインに釣られました。
発売当時まだまだ割高だったイギリス盤CDを試聴もせずに購入した訳ですが、案の定打ち込みサウンドが肌に合わずに2年以上放置していました。
サンプラーと定番のシンセサイザー、そして生楽器を少々駆使することによってそれなりの安っぽさを獲得しとろけるような女性ヴォーカルを包み込めば、そこには忽ちスウィンギン’80sの匂いが立ち籠めます。
間奏曲を交えた流れには減り張りがあり、完全に解体されたM2「Only Love Can Break Your Heart」Neil Youngをはじめ、胸躍るM6「Spring」やM9「Nothing Can Stop Us」、ひんやりとしたM11「London Belongs To Me」などが秀逸です。
今以て彼らが現役として活動していることに驚きを禁じえません。
2年も寝かしていたら嘘のように気に入ってしまった本作、『Foxbase Alpha』。ポップ・ソングも散りばめられつつどこか醒めた感覚のハウス・ミュージックに今ではひどく郷愁に駆られるんです。
♪「Only Love Can Break Your Heart」
♪「Nothing Can Stop Us」
♪「Nothing Can Stop Us」
スポンサーサイト