Bee Stings / BMX Bandits (2007)

今月のBMX Banditsは 『Bee Stings』(2007)です。今のところの最新作なんでしたっけ。
今回も初めて聴いてみました。
前作の『My Chain』(2006)からわずか1年、Rachel Allisonが本格的に参加して美声を聴かせている訳ですけれど。
完成度で言えば、申し分ない内容だと確かに思いますよ。全面的に協力しているThe PearlfishersのDavid Scottのお陰なんでしょう、きっと。それにしても、これではBMX Banditsらしさが感じられません。Duglas T. Stewartさえいれば、それがBMX Banditsだとしてもです。
いつまでも同じことを演っている訳にはいかないことも判りますが、良く出来上がっているM1「Take Me To Heaven」でのわくわく感からどんどん尻すぼみなのは何だか寂しい気持ちにさせられますね。ほとんど別のグループに思えますし、各曲とも印象に残り難いんですよ。Rachel Allisonの健気な頑張りぶりもそれほど刺さって来ないんですよね。
これは単に後ろ向きな発想なだけでしょうか。
当人にしてみればやはり、前へ前へと進み続けて行きたいものですよね。それが上手くいってもいかなくとも、そういう部分をきちんと見てあげることは当然のことと思いますよ。
断じて認められないということでもなく、“あの頃”のように好意的に迎え入れられないのも自由ですし切って捨てることも自由でしょうし“あの頃”に拘泥するのも自由なんでしょう。
これから少しずつでも聴き続けることで印象も変わって来ることもあるでしょうしね、きっと。
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