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和田アキ子 / フリー・ソウル和田アキ子 (2004)

freesoulwada
ものはついでなので和田アキ子の『フリー・ソウル和田アキ子』(2004)を取り上げてみます。
表題の『フリー・ソウル和田アキ子』とは選曲・監修の小西康陽によるれっきとした“洒落”だそうです。面白いですよね。


この編集盤の内容は勿論、R&Bを軸に1980年代から1990年代からの4曲やリミックス曲まで含まれています。同じ編集盤であっても『ダイナマイト ソウル ワダ アキコ』(1996)のようなどす黒い要素に加えましてM9「誰もいない朝」などの端正ですっきりとしたもののおかげでメリハリが効いていますよね。選曲の妙、というやつですよね。


M10「あの鐘を鳴らすのはあなた」など1970年代ものはどれもしっとりとしていますので、その表現力の幅をじっくりと聴かせる流れになっています。そうは言っても細やかな機微にまで及ぶ訳もなく、目に見える限りを焼け野原にしてしまいそうな強引さで、それが魅力だと思います。
リミックス曲のM18「帰り来ぬ青春 Readymade Mix」はさすがに洒落が効いていますね。特別、リミックスに対して否定するつもりもありませんし、むしろ聴きどころのひとつですよ。


和製R&Bの枠組みなどお構いなしに歌う奔放さは歌謡曲路線でも変わらず、思うままに感じるままに歌い込む姿には惚れぼれしますよ。その性根の据わった心意気に乾杯です。


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No title

こんにちは!
このコンピは結構未CD化音源も収録されていて、お得な感じですよね~。
どうも歌謡曲のCDは完全ダブりのベストばかりなので、こういうのは嬉しいです。

和製R&Bであり、和製ロックでもあり、そういうのを全部内包しちゃう歌謡曲って
奥深くて面白いなあと、アッコさんの音楽を聴くとしみじみ思ったりします。

mayuさんへ

mayuさん、コメントをありがとうございます!

>このコンピは結構未CD化音源も収録
おお、そうでしたか~。本盤に関しては無頓着なままでして、監修者にお任せです。
ダブりも困りモノですしね。

器の大きさが桁違いですよね。それはご本人と歌謡曲自体の両方について言えることですよね。人間業とは思えない、ってのは禁句かもですねぇ。(汗)
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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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