Teenage Fanclub (1997)

今月のTeenage Fanclubはスペインの見知らぬレーベルから発売された7インチ・シングルです。困ったことに表題が特にはないようですね。
謎だらけのシングル盤ではありますが。実際には『Grand Prix』(1995)の限定アナログ盤に同梱されていましたボーナス・シングルとほとんど同じ内容です。ところどころ編集済みのようですよ。
詳細不明の留守番電話らしきメッセージとともに収録されているのは基本的にデモ音源、しかも宅録なので音質も中身も中途半端なんですが、興味深いことには変わりありませんね。
『Grand Prix』収録のM1「Discolite (Demo)」の場合、すでにバック・コーラスが入れられていますし骨格がしっかりと出来上がっていまして、例えばですよLou Barlowの宅録ユニット、Sentridohであればこのまま発表しても不思議ではないくらいですね。
以降の楽曲に再利用されているのかも判らないような断片的なインストゥルメンタルもある中で唯一、まともなものがM4「Coffee Morning (Instrumental)」です。スケッチ程度の内容ですけれども、ドラムスもきっちり入っているので4人で集まって手早くズンチャと済ませたんでしょうかね。
残念ながら、これと言ってTeenage Fanclubらしさというのは見受けられませんね。
熱心なファンにとってはとても嬉しいはずなんですが、結局は未だにCD化されていませんし、そもそもCD化される見込みもなそうな音源集ですよ。
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