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The Kinks / Something Else By The Kinks (1967)

somethingelse
The Kinks、今回は『Something Else By The Kinks』(1967)です。
もうすぐ発売されるはずの紙ジャケット仕様拡大版が待ち遠しいですね。


まずはM1「David Watts」というビート・ナンバーをぶちかましてくれますね。The Jamがそのままカヴァーしたのも頷ける骨太さ。掛け値なしに格好良いですね。


そして、Dave Daviesのソロ・シングル曲でもあるM2「Death Of A Clown」から続くのは大概、フォーク・ロックと呼ぶことの出来る内容です。ブラスやらNicky Hopkins によるピアノやオルガンも効果てきめんなんですね。


表面的には穏やかにも思えるフォーク・ロック風情ですけれども、実際のところはどうなんでしょうね。階級社会の現実を知り得る立場ではないんですが、歌を通して垣間見ることが出来る辛辣さや滑稽さというものが伝わって来る気がします。


それにしても、その完成度の高さには舌を巻くほかないですね。大名曲の「Waterloo Sunset」まで連なる各曲の存在感がそれぞれはっきりしていますよね。
意味深なM5「Harry Rag」ですとかM7「Situation Vacant」やM10「Afternoon Tea」の軽妙さですとか、もう堪らないものがあるんですよ。その奥深さにやられています。
Ray Daviesの才能も存分に発揮されているところも嬉しいですね。


現行盤CDでも8曲も追加収録されているので、今度の紙ジャケット仕様豪華拡大版が楽しみですね。期待がどんどん膨らみますよ。
今のところ、モノラル版を無難に楽しんでいる訳ですけれども当然、ステレオ・ミックスも収録されるはずですよね。


♪「Death Of A Clown」The Kinks



♪「Waterloo Sunset」The Kinks



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私的100選?The Kinks「Something Else」

最近はまた少し湿った暑さが続きますが、季節は徐々に秋へと近づきつつありますね…「秋」を感じさせるアルバム…これがまた難題。秋だからフォーク調?ジャズ調?両者どうもアシッドなものを思い浮かべてしまうので×(爆)。ビートルズの「フォー・セール」のように、ジ...

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TBありがとうございました!

いやはやフェイバリットな一枚でして、ようやくバンド演奏もサマになってきたようなところもありますが、何よりもレコード一枚にこれだけ多岐に渡る英国敵な曲調をパッケージ出来る才能と、弟さんも作曲し始めたということで更にバリエーションが増したりと、色々な要素が丁度このアルバムの時に重なって出来たのだなぁなどと感嘆する始末です。Death of a Clownがまたアルバム二曲目らしい名曲に近い佳曲ですが、このちょっと後のアルバム「ローラVSパワーマン」でもそんな役どころを得ていたりして、デイヴの安定した作曲力にも勝手ながら注目しています!

いたちさんへ

いたちさん、コメントとトラックバックをありがとうございました!

いたちさんが入れ込むのも判る傑作ですね。おっしゃるようにいろんな事情や要素がばっちりとハマって音楽の形になっていますよねぇ。
ブリティッシュ・ロックらしさをも突き破る素晴らしい内容だと本当に思います。

>「ローラVSパワーマン」
お恥ずかしながら聴いたことがないので、機会を見つけて挑戦します!
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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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