Galaxie 500 / Uncollected (2004)

先月、Galaxie 500がDomino Recordsからまとめて復刻されました。『Today』(1988)に『On Fire』(1989)、『This Is Our Music』(1990)の各アルバムが2枚組の豪華版としてなんです。
1枚目にはそれぞれオリジナル・アルバムと追加収録曲(Rykodisc Records盤そのまま)、2枚目にはBBC音源やらコペンハーゲンでのライブ音源やらといった具合なんです。いずれも既発音源ばかりでして『Uncollected』(2004)も同様ですね。Rykodisc Records盤CDが入手困難だとは限りませんが初めて聴くのにはちょうど良い仕様かも知れませんね。
そこで今回はアルバム未収録曲をまとめたレア・トラック集、『Uncollected』を取り上げてみます。
まず、M1「Cheese And Onions」は言わずと知れたThe Rutlesの絶品カヴァーですね。
もともとはShimmy Disc発のトリビュート盤である『Rutles Highway Revisited』(1990)収録の1曲でした。我らが少年ナイフをはじめとしてさまざまなグループが寄ってたかってThe Rutlesをカヴァーしたアルバムでしたが、どうして売り飛ばしてしまったのでしょう。非常に後悔しております。ジャケット写真は『Their Satanic Majesties Request』The Rolling Stonesの、表題は『Highway 61 Revisited』Bob Dylanのパロディーですね。
ただし、冒頭に収められているGalaxie 500の印象は当時、まったく残っていないのでした。
その原曲につきましてはThe Beatlesの未発表曲かと勘違いされたとか何とか。そのくらいにパロディーを超えた完成度を誇っておりますね。はい、名曲でございます。
カヴァーにつきましては、そのほかにもYoung Marble GiantsのM3「Final Day」、Jonathan RichmanのThe Modern LoversからThe Beatlesへと繋げるM10「Don't Let Our Youth Go To Waste / Rain」を演っています。
Galaxie 500という名を知らしめたであろうシングル曲、M4「Blue Thunder」はサックス入りのヴァージョンですね。幻惑的な演奏がキリッと締まります。
M11「Walking Song」などはグループ最初期の音源。いかにもな学生バンド風情な訳ですけれども大変に貴重ですね。
実際にはボックス・セットの『Galaxie 500』(1996)を購入して聴いている盤です。まさか、後になってから単独盤が発売されるなんて夢にも思っていませんでしたし、解散間際にGalaxie 500のことを知った身としてはボックス・セットでその全貌を掴むことが出来るなんてことはむしろ運が良いとさえ考えてしましたよ。
それでも、オリジナル・アルバムの紙ジャケット仕様CDが発売された際には、それはそれで別物と割り切って購入しておきましたけれども。そんな訳でオリジナル・アルバムの場合ですと既に3種類ずつ持っていますので(通常のRykodisc Records盤、ボックス・セット、紙ジャケット仕様CD)、Domino Records盤を買い足すことはないでしょう。
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