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The Kinks / The Kink Kontroversy (1965)

kontroversy
今回のThe Kinksは『The Kink Kontroversy』(1965)です。
3作目のアルバムでして、所謂、キンキー・サウンドが確立されまして尚かつ新しい局面に向かおうとする途上にある1枚と言えるのでしょうか。


いきなり荒々しい電化ブルースのM1「Milk Cow Blues」で切り込んでから叙情的なM2「Ring The Bells」へと移り替わるなど今回も一筋縄では行かないような雰囲気なんですね。


これまでの集大成とは言わないまでも、いかにもビート・バンドらしいM4「When I See That Girl Of Mine」、ヒット曲のM6「Till The End Of The Day」とそのB面曲のM9「Where Have All The Good Times Gone」、Ray Daviesならではの妙味のある作家性を窺うことの出来るM8「I'm On An Island」など盛り沢山なんですね。


特に大好きなM6「Till The End Of The Day」はBig Star少年ナイフにもカヴァーされていますね。


各曲がそれぞれ太い芯を持っていまして、どれもこれも魅力に溢れていますよね。
それから、Nicky Hopkinsが大活躍しています、転がるピアノの音色がとても印象的なんです。


現行盤CDでは追加収録曲も充実していまして。これまたヒットを記録したM13「Dedicated Follower Of Fashion」の収録が嬉しいです。
一方で未発表だった別テイクのM16「Dedicated Follower Of Fashion」の場合はヴォーカルとその他がはっきりと別れたステレオ版なので聴き辛さがありますしバック・コーラスも入っていませんので、あまりありがたくないかも知れません。


初期のThe Kinksの諸作の中ではこの『The Kink Kontroversy』がいちばん好みです。本作のお陰でやかましいだけのビート・バンドの枠には収まり切らない魅力に気付かされ、どんどんハマって行くことが出来たんだと思います。


完徹。
♪「Till The End Of The Day」



David Bowieもカヴァーしてるんですね。
♪「Where Have All The Good Times Gone」



キザな奴。
♪「Dedicated Follower Of Fashion」



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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
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