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Daniel Johnston / Artistic Vice (1991)

artisticvice
来日公演も迫って来ましたDaniel Johnstonの『Artistic Vice』(1991)です。大傑作です。
前作の『1990』(1990)と同様にShimmy DiscからKramerの手による大名盤です。


1990』の場合は言わば五目飯のような様相がありますが、本作の録音はバンド体制ということでこれまでにない統一感で貫かれています。無許可だらけの切り貼りがいかにもなジャケット・デザインにはDaniel Johnston And Eye Bandと記されていますね。
Daniel Johnstonも含めますと7人がかりで何故だかリズム・ギターとリード・ギターが2人ずつという盤石の布陣、しっかりロックしていますよ。


アルバムの幕開けに相応しい1曲目のM1「My Life Is Starting Over」からどれも奇跡のような名曲が連発されます。Daniel Johnstonの歌でハズレなんてお目にかかったことがないですけれども、こんなに演奏自体も抜け目ないとなりますと唖然とするほかありませんよ、まったく。


当のDaniel Johnston自身もアコースティック・ギターをジャカジャカさせながら気持ち良さそうに、そして思うがままに歌っております。
聴いているこちらも思わず頬が緩みますね。音楽って素晴らしい!


切ないメロディーが弾け飛ぶM2「Honey I Sure Miss You」、一緒に気持ちが上がるM3「I Feel So High」、珍しく硬派なM4「A Ghostly Story」という緩急の見事な流れもさることながら。
BMX Banditsが『Star Wars』(1991)の中でカヴァーしたラヴ・ソングのM5「Tell Me Now」、何度か題材になっていますお化けソングのM7「I Know Caspar」と前半も快調にぶっ飛ばしております。


小曲M9「Hoping」に続きまして、緩さ満点のM10「It's Got To Be Good」からなだれ込む後半の流れにも勢いが留まることを知りませんね。
骨太の演奏に乗って歌われるM11「Happy Soul」、独りでに口ずさんでしまうM12「The Dream Is Over」の良質のメロディー志向は次のM13「Love Of My Life」でも存分に発揮されていますよね。


これまたDaniel Johnstonの深層心理を垣間見ることが出来るようなM14「I Killed the Monster」と最愛の女性に捧げる再演版M15「Laurie」との落差も本作の醍醐味ですね。7インチ・シングル版につきましてはコチラからどうぞ。
Laurieさんへの想いは永遠ですね、ですよね。


最後は「Fate Will Get Done」できっちりと落とし前をつけてくれます。
学生時代には貪るように、そして浴びるように聴き返していた訳ですが、今現在もその虜であります。巡り合わせも何もなく、あの1990年代始めの喧噪とは無縁の何の変哲もないロック・ミュージックであるがために今でもこれからも普遍的に響き続けるんでしょうね。


開始。
♪「My Life Is Starting Over」Daniel Johnston



蜂蜜。
♪「Honey I Sure Miss You」Daniel Johnston



教示。
♪「Tell Me Now」Daniel Johnston



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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
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