チームしゃちほこ / ザ・スターダストボウリング (2012)

チームしゃちこほにとって3枚目のシングル、名古屋メジャーデビュー盤となる『ザ・スターダストボウリング』(2012)です。
表題曲のM1「ザ・スターダストボウリング」もまた、“浅野曲”であります。いちばん好きです。
切れ味鋭いスネア・ドラムが印象的な出だしと思いきや平歌の部分ではスカのリズムで押しまくりつつ、サビではサルサのようなホーンが鳴り響くという怒濤の展開に茫然自失です。インストゥルメンタルのM4「ザ・スターダストボウリング Off Vocal Version」ですら聴き応えがありますし、これはもうある種のプログレッシヴ・ロックではなかろうかという思いにも至ります。
更には愛嬌のあるラップから激しいギター・ソロ、次いでスポ根ドラマさながらの台詞が矢継ぎ早に飛び出すなどまったく飽きさせません。このはちゃめちゃ具合には気持ちも荒ぶるしかありません。
M2「お願い!unBORDE」、これはシングル盤のカップリングでしかあり得ない1曲です。unBORDEというのは所属レーベル名で、姉貴分のももいろクローバーZの大成功に続けとばかりに自らを売り込む歌ですね。
こちらも捻りが利いていましてフラメンコが土台となっております。また、“マリッジブルー”こと咲良菜緒による“おまえらを幸せにしてやるムーチョ!”という絶叫には痺れざるを得ません。
M3「でらディスコ」はどういう訳だか黄昏どきを連想させる寂寥感たっぷりの1曲。フロアを激しく揺らすものはないものの若々しくも健康的な煌びやかさは随所に充満しています。
実際にライヴの現場で体験するとまた感じ方や受け取り方が違うんだろなと思われます。という訳で8月28日に開催されるチームしゃちこほ単独の武道館ライヴ、『しゃちサマ2014〜神々の祭り〜』を観に行って参ります。
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